【かけすぎ注意】夏の定番「スイカ」に塩をかけると甘く感じるのは「対比効果」だった!実は糖分は増えていない
夏になると、スイカに塩をかけて食べる人も多いのではないでしょうか。
「塩をかけると甘くなる」とよくいわれますが、実はスイカに含まれる糖分が増えているわけではありません。
甘く感じるのは、人の味覚が起こす「対比効果」という現象によるものです。
今回は、スイカに塩をかけると甘く感じる理由や、かけすぎると逆効果になる理由を紹介します。
スイカに塩をかけると甘く感じるのは「対比効果」
スイカに少量の塩をかけると甘さが引き立つのは、「対比効果」と呼ばれる味覚の働きによるものです。
少量の塩味が加わることで、もともとスイカに含まれている甘味がより強く感じられるようになります。
そのため、「甘くなった」と感じても、実際にスイカに含まれる糖分が増えているわけではありません。
農林水産省では、甘いスープに塩を加えた場合、機器で測定した甘味度は同程度でも、人が食べると塩入りのほうが甘く感じられる例を紹介しています。
これは、人の味覚が数値だけでは表せないことを示す代表的な例です。
また、公益財団法人塩事業センターでも、スイカに少量の塩を加えることで甘味が強く感じられる「対比効果」が紹介されています。
塩はかけすぎると逆効果
ただし、塩は多ければ多いほど甘さが引き立つわけではありません。
塩味が強くなりすぎると、今度は甘味よりもしょっぱさが目立ってしまいます。
そのため、甘味を引き立てるには、ごく少量にとどめることがポイントです。
甘味と塩味の関係を調べた研究でも、少量の食塩によって甘味が強く感じられる一方、その効果は甘味や食塩の濃度によって変わることが示されています。
多くかければかけるほど甘く感じるというわけではありません。
昔から親しまれてきた「スイカに塩」という食べ方は、人の味覚の仕組みをうまく利用した知恵だったのです。
まとめ
スイカに塩をかけると甘く感じるのは、糖分が増えるからではなく、「対比効果」という味覚の働きによるものです。
塩はごく少量だからこそ甘味を引き立てます。
かけすぎると塩味が勝ってしまうため、スイカ本来の甘さを楽しみたいときは、少量を意識してみてはいかがでしょうか。
参考
参考:農林水産省「官能評価による判別方法」
参考:公益財団法人塩事業センター「塩味」
参考:浜島教子「味の相互関係について(第1報)塩から味と甘味の関係」














