「話してみたいんだけどな」近所の人と親交を深めたかった私→交流に繋がった習慣とは
近所の人と、会釈だけですれ違っていた
知らない土地に越してきて、ひと月ほど経ったころのことです。
近所の方とは、道で会えば会釈をする程度でした。話しかけてみたい気持ちはあったものの、何をきっかけにすればいいのか分からず、そのまますれ違う朝が続いていました。
(話してみたいんだけどな)
そんなある夏の朝、家の前を掃いていた高齢の女性が、ほうきを持ったまま声をかけてくれました。
「暑いですね。朝から日が強いですね」
そこへ犬を連れた方も通りかかり、三人で少しだけ天気の話をしました。
別れ際、高齢の女性が道路の端を見ながら言いました。
「ゴミの日は、この辺も散らかりやすいからね。玄関の前だけでも掃いておくといいですよ」
カラスに袋をつつかれたり、風で細かなゴミが飛んできたりすることがあるそうです。
次のゴミの日、私もほうきを持って外へ出た
次のゴミの日。袋を集積所へ出したあと、私も玄関の前を掃いてみました。
落ち葉や乾いた土、小さな紙くずが思ったよりあります。ほんの数分でしたが、掃除をしていると外にいる時間が少し長くなりました。
すると、通りかかった方から声をかけられました。
「朝からご苦労さまです」
私はほうきを止めて、「おはようございます」と返しました。
それだけのやり取りなのに、会釈だけで終わっていたころより、少し近所に馴染めたような気がしました。
何度か続けているうちに、最初に声をかけてくれた高齢の女性と掃除の時間が重なることも増えました。
「続いてますね」
「意外とゴミが落ちていますね」
そんな短い言葉を交わしながら、それぞれ自分の家の前を掃きました。
挨拶することが、いつの間にか普通になった
そのうち、集積所の近くに紙くずが落ちていれば、そこまで掃くようになりました。
ある朝、以前会った犬連れの方がゴミを出しに来て、私を見て立ち止まりました。
「いつもきれいにしてくれて、助かるわ」
そう言いながら、足元に落ちていた紙を拾って集積所の袋へ入れてくれました。
犬の話や天気の話を少しして別れました。そのころには、私のほうから先に挨拶することも増えていました。
「おはようございます。今日も暑いですね」
今思えば、特別な話題が必要だったわけではありません。
今も朝にゴミを出したあとは、玄関の前を軽く掃いています。近所の方に会えば、天気や季節のことを少し話します。
引っ越したばかりのころは難しく感じていた挨拶も、ほうきを持って外へ出るようになってから、いつの間にか毎朝の自然なやり取りになっていました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














