「そのバッグ、新しいよね。安売りしてたやつ?」嫌味な言い方に作り笑いをしていた私。だが、作り笑いをやめた結果
持ち物を見ると、すぐ値段を聞いてくる人
子どもの幼稚園の送り迎えで、門の前に集まるママたちがいました。そのうちの一人に、私の持ち物をよく見ている人がいました。
新しい靴や上着を身につけていると、「それどこで買ったの」「いくらだったの」と聞いてきます。
最初のころは普通に答えていました。ただ、顔を合わせるたびに値段を聞かれると、だんだん返事に困るようになりました。
そんなある日、私は新しいバッグを持って幼稚園へ行きました。
何度か売り場で手に取っては戻し、色や大きさを比べて、ようやく買うと決めたバッグでした。
門の前に着くと、その人がすぐに気づきました。
「そのバッグ、新しいよね。安売りしてたやつ?」
周りにも何人か保護者がいました。私は少し戸惑いましたが、いつものように笑って答えました。
「まあ、自分へのご褒美かな」
それ以上は聞かれず、その日はそこで話が終わりました。
今度は、笑ってごまかすのをやめた
数日後、またその人と門の前で一緒になりました。
私のバッグを見て、今度はこう聞かれました。
「結局、これって結構したの?」
また値段の話か、と思いました。
けれど、その日は笑って流す気になれませんでした。怒るほどのことでもありません。
ただ、私は値段だけでこのバッグを選んだわけではない、と一度くらい伝えてもいいような気がしました。
「いくらだったかな?ずっと迷って買ったバッグなの、やっと決めたのよ」
そう答えると、その人は少し黙りました。
「そうだったんだ。ごめん、私、値段のことばっかり聞いてたね」
思っていなかった返事でした。
私は「いや、そこまで気にしてないよ」と答えて、肩ひもの長さや色で迷ったことを少しだけ話しました。
するとその人も、「バッグって使ってみないと分からないよね」と言いました。
全部変わったわけではないけれど
そばにいた別のママも、「私も今、買い替えようか迷ってる」と会話に入ってきました。
その日は値段ではなく、荷物がどれくらい入るか、肩に掛けやすいか、そんな話を少ししてからそれぞれ帰りました。
それ以来、その人が急に別人のようになったわけではありません。私の服やバッグによく気づくところも変わりません。
ただ、「それ、いくらしたの」といきなり聞かれることは減りました。
「それいいね。使いやすい?」
そんな聞き方をされることが増えました。
私も、以前ほど身構えなくなりました。
ずっと笑って流していたので、相手には私が少し困っていることも伝わっていなかったのかもしれません。強く注意したわけではなくても、自分がどう選んだものなのかを話したことで、会話の仕方が少しだけ変わりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














