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2026.09.13(Sun)

「俺、見てるつもりだった」家のお金を管理していた夫。だが、夫婦で通帳を開いて分かったこと

「俺、見てるつもりだった」家のお金を管理していた夫。だが、夫婦で通帳を開いて分かったこと

年末の引き出しから出てきた明細

十二月の休みの日に居間の引き出しを片づけていたら、たたまれた明細の束が奥から出てきた。

家のお金は夫が管理していて、私はその引き出しをほとんど開けたことがなかった。

1年ぶんの明細が、月の順もばらばらのまま入っていた。

秋に一度、支払いのお金が足りなくなったとは聞いていた。

義父に立て替えてもらったそうで、あとから聞いた金額は20万円だった。

ただ、どうしてそこまで足りなくなったのかは、夫自身もうまく説明できずにいた。

風呂から出てきた夫を呼び、私は明細をテーブルに広げた。

「ねえ、これ、一回ちゃんと一緒に見ない?」

夫は明細の束を見て、少し困ったような顔をした。

「今から?だいたいは分かってるつもりだけど……」

「その“だいたい”を、一回ちゃんと確かめたいの。責めたいわけじゃないよ。私も今まで任せきりだったし」

夫は少し黙ってから、椅子を引いた。

「…分かった。じゃあ最初から見ようか」

1か月ぶんずつ横に並べ、通帳の記帳と突き合わせていった。

夫が電卓を打ち、私が金額を読み上げる。半年ぶんを過ぎたあたりで、夫の手が止まった。

「あれ…これ、大きい引き落としが年に2回あるんだ」

「そうみたい。私も今日初めてちゃんと見た」

夫は通帳と明細を何度か見比べた。

「見てたつもりだったんだけどな。一つずつ払えてるかだけ見て、年間でいくら出てるかまでは考えてなかった」

「私も全部任せてたから、人のことは言えないよ」

夫は少し気まずそうに笑った。

「でも、20万円足りなくなってから気づくのはまずかったな」

電卓を打つ係と、めくる係

1年ぶんの金額を足してみると、夫が思っていた額よりかなり多かった。秋に足りなくなったのも、大きな引き落としがある月だったことが分かった。

夫は明細を月ごとにそろえながら、小さく息を吐いた。

「そりゃ足りなくなるよな。毎月だいたい同じくらいだと思い込んでた」

私は責めるより先に、これからのことを決めたほうがいいと思った。

「来月から、2人で見よう」

「うん。そのほうがいい」

明細を片づけながら、私はもう一度念を押した。

「一人で抱えなくていいからね。これからは2人で確認しよう」

「分かった。俺もそのほうが助かる」

寝る前、義父へ返す金額を書いた紙をしまうときにも、私はつい口にした。

「じゃあ、来月からは本当に2人でね」

夫は苦笑した。

「分かってるって。今日それ、三回目だよ」

「だって、また引き出しの奥に入ったら困るから」

「それは俺も困る」

そこでようやく、二人で少し笑った。

その年の暮れから、月末に二人で通帳を出す日ができた。夫が電卓を持ち、私が明細をめくる。義父に立て替えてもらった20万円も、毎月いくら返すかを二人で決め、紙に書いて残した。

年が明けて最初の月末、先に通帳を出したのは夫だった。

「今日、見る日だよね」

「覚えてたんだ」

「さすがに覚えてるよ。次の大きい引き落としの分も、少しずつ残しておこうか」

「うん。それも書いておこう」

明細の束は、それから引き出しの奥ではなく手前に置かれるようになった。月末になると、私が探しにいくより先に夫がテーブルへ出している。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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