「え、お義姉さんまで言ってくるの?ケチだね」夫が義弟に貸した10万円が3か月戻らない。だが、相談された義母が提案したのは
来月返すはずのお金が戻らない
夫と暮らしはじめて2年目、夫が弟に10万円を貸していたと知ったのは、貸してからしばらくたってからだった。車のローンが払えないと頼まれ、「来月には返すから」と言われたらしい。
「え…10万円?もう貸したの?」
思わず聞き返すと、夫は少し気まずそうに目をそらした。
「ごめん。兄弟だし、来月には返すって言ってたから大丈夫かなと思って」
「貸すことが絶対ダメって言いたいんじゃないよ。でも、その金額なら先に一言相談してほしかった」
「うん。それは本当にごめん」
夫も反省しているようだったので、私も、きちんと戻ってくるなら今回はそれでいいと思うことにした。
ところが、約束の月を過ぎてもお金は1円も戻らなかった。
夫が連絡しても、義弟から返ってくるのは「今月ちょっと厳しくて」「もう少し待って」という言葉ばかりだった。
「また今月は無理だって」
夫がスマホを置きながらため息をついた。
「これで3か月だよね。返せないなら返せないで、いつなら返せるのかくらい決めてもらったほうがいいんじゃない?」
「俺から何回言っても、こんな感じなんだよな…」
このまま待っていても話が進まない。夫と相談したうえで、今度は私から義弟へ短いメッセージを送った。
「今すぐじゃなくていいので、いつ返せそうなのかだけ教えてください」
数分後、スマホが鳴った。
「え、お義姉さんまで言ってくるの?ケチだね」
驚いて画面を見ていると、さらにもう一通届いた。
「10万くらいでそこまで言う?」
さすがに言葉が出なかった。
「……これ、見て」
夫に画面を差し出すと、夫は眉を寄せたまま、しばらく黙っていた。
「これはさすがに違うだろ…。母さんにも話すよ」
湯のみの横で義母が言ったこと
その週末、夫から事情を聞いた義母が「一度ちゃんと話そう」と言い、義弟も交えて義実家で話すことになった。
向かう車の中で、夫はほとんど口を開かなかった。
しばらくしてから、小さな声で言った。
「俺が勝手に貸したせいで、嫌な思いさせたな」
「それはもういいよ。ただ、返してほしいって言ったらケチって返ってくるとは思わなかった」
「…俺も、あれはないと思う」
義実家の座卓を囲み、夫が貸した日からこれまでの経緯を話した。
義母は途中で口を挟まず、最後まで聞いていた。
義弟は少し気まずそうに座っていたが、話が終わると口を開いた。
「でも、返さないって言ってるわけじゃないよ。今ちょっと厳しいだけで」
すると義母が、湯のみを置いて義弟を見た。
「だったら、そう言って返し方を相談すればよかったでしょう。もう3か月たってるのよ」
「それは…そうだけど」
「それにね」
義母は少し間を置いた。
「借りたお金をまだ返してない人が、返してほしいと言った相手を『ケチ』なんて言うものじゃないよ」
義弟は黙った。
しばらくして、「あれはちょっとムッとして……」と小さな声で言った。
「ムッとしたからって、言っていいことじゃないでしょう」
義母の声は大きくなかったが、義弟はもう言い返さなかった。
「10万円を一度に返すのが難しいなら、分けて返したらどうなの?」
義母に言われ、義弟は少し考えてから答えた。
「…じゃあ、今月5万、来月5万で返す」
「それなら、今度は約束を守りなさい」
義弟はうつむいたまま、うなずいた。
数日後、夫の口座に義弟から5万円が振り込まれた。
夫は入金を確認すると、私にスマホの画面を見せた。
「入ってた」
「よかった」
夫はスマホを置くと、少し考えてから言った。
「これからは、家族に貸すときでも二人で話してからにしよう」
「うん。そのほうがいいと思う」
翌月、残りの5万円も約束どおり振り込まれ、10万円はすべて戻ってきた。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














