「差額だけ払えばいいだろ」会計後に注文変更を求めた男性客。しかし、店員と食い違った理由
会計のあとで「カフェオレだった」と言われた
家の近くのコンビニで、昼過ぎのレジに立っていたころのことです。
私が働いていた店では、お客さん自身がマシンで淹れるコーヒーを注文されたとき、品名とサイズを確認してからカップを渡していました。
その日、中年の男性から注文を受けた私は、いつものように聞きました。
「ホットコーヒーのLサイズでよろしいですか?」
男性がうなずいたので会計を済ませ、カップを渡しました。
ところが男性は、受け取ったカップを見てすぐにレジ台へ戻してきました。
「あれ?俺、カフェオレって言ったんだけど」
私は少し戸惑いましたが、まだ飲み物を淹れる前だったので、すぐに対応しようとしました。
「申し訳ありません。では一度こちらを取り消して、カフェオレでお会計し直しますね」
すると男性は、返金操作を始めた私の手元を見て眉を寄せました。
「いやいや、そこまでしなくていいよ。差額だけ払えばいいだろ」
「すみません。レジでは別の商品になりますので、一度取り消してから会計し直す必要があるんです」
そう説明すると、男性は納得できない様子でした。
「数十円足せば同じじゃないの?なんでわざわざ全部やり直すの」
声が少し大きくなり、私も緊張してきました。
隣のレジから店長が来た
その声に気づいたのか、隣のレジにいた店長がこちらへ来ました。
「どうされましたか?」
男性は店長に向かって、少し苛立った口調で言いました。
「カフェオレに替えたいだけなんだよ。差額を払うって言ってるのに、全部やり直すっていうからさ」
店長はレジの画面を確認してから、落ち着いた声で答えました。
「お気持ちは分かります。ただ、商品ごとに会計を登録していますので、差額だけを追加することはできないんです。一度コーヒーを取り消して、カフェオレでお会計させてください」
男性はまだ少し不満そうでしたが、店長にも同じ説明をされると、「…そういう仕組みなら、もういいよ」とため息をつきました。
私はコーヒーの会計を取り消し、改めて確認しました。
「カフェオレのLサイズでよろしいですか?」
今度は男性も「うん、それで」と短く答えました。
会計を終えると、男性は新しいカップを受け取り、そのままマシンのほうへ歩いていきました。
男性が離れてから、店長が小さな声で言いました。
「説明はちゃんとできてたよ。金額が少ししか違わないと、差額だけでいいと思う人もいるからね」
私は「ありがとうございます」と答え、ようやく肩の力を抜きました。
それ以来、注文を変更するときには、なぜ会計をやり直すのかも短く添えて説明するようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














