「お宅って、昼間は静かだよね」何げなく話したママ友。なぜ家の中の様子を知っているのか、理由を聞いて背筋が凍った
門の前で始まった、細かい質問
体調がすぐれない日が続いていたころ、上の子の園への送り迎えは、一日の中でも特に気を張る時間でした。
昼間は下の子と家で過ごし、家事が思うように進まない日もありました。
同じクラスのママ友とは、園の門の前でよく顔を合わせていました。
子どもを見送ったあと、少し立ち話をする程度の仲です。
ある朝、ママ友が私の顔をのぞき込むようにして言いました。
「顔色、あんまりよくないね。ごはん、ちゃんと作れてる?」
「うん、作れない日もあるよ。夕飯がお総菜だけになることもあるし」
「そうなんだ。うちは夫が家事を全部やってくれるから、楽なんだよね」
「うらやましいな。うちは夫の帰りが遅いから、昼間は私と下の子だけなの」
それで話が終われば、気にも留めなかったと思います。
けれど、その日から質問が細かくなりました。
「買い物って何曜日に行くの?」「洗い物はいつ片づける?」「上の子は何時に寝るの?」
何げなく答えたことを、ママ友はよく覚えていました。
翌週も、その次の週も、私の家事や生活の話を聞いてきます。親しくなろうとしてくれているのかと思う一方で、少し答えづらくなっていました。
「家の中が見えた」と笑うママ友
ある朝、園で上の子を見送った帰り道のことです。ママ友が隣に並び、いつもの世間話のように口を開きました。
「お宅って、昼間は静かだよね」
「えっ、うちのこと?どうして知ってるの?」
「近くを通ったとき、窓が開いてて、中が見えちゃったことが2回あって」
ママ友はいつもと変わらない笑顔でした。私は一瞬、返事に困りました。
うちは、ママ友が園へ来る道の途中にはありません。別の用事で近くを通っただけかもしれません。
それでも、家の中が見えたことを何でもないように話されると、落ち着かない気持ちになりました。
「そうなんだ」
それだけ答えて、私は下の子の手を握り直しました。どうして家の近くを通ったのか、それ以上は聞けませんでした。
あの日から変わった、家での過ごし方
その夜、夫には、ママ友とのやり取りをそのまま話しました。
「窓が開いてて、中が見えちゃったことが2回あって、って。笑いながら言われたの」
「えっ、家の中?何て返したの?」
「そうなんだ、って。それしか言えなかった」
ママ友が突然家を訪ねてきたことはありませんし、何かを責められたわけでもありません。
生活のことも、最初は私が質問に答えていたことでした。ただ、何度も細かく聞かれたあとで、家の中まで見えていたと知ったことが引っかかりました。
翌日から、昼間も窓は開けないことにしました。空気を入れ替えたいときは換気扇を回し、洗濯物も室内に干すようにしました。
家のことを詳しく話すのもやめました。
今朝も園の門の前で、ママ友はにこやかに手を上げて近づいてきました。私は会釈だけ返し、上の子を門の中へ送り出しました。
相手がどんなつもりで話したのかは、今も分かりません。でも、私が落ち着いて暮らすためには、これくらいの距離が必要だと思っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














