「だったら体操なんか、やめさせればいい」生活費の赤字を相談した私にそう言った夫。だが、私が突きつけた家計の現実
共働きなのに、赤字になっていたのは私だけ
夫と私は共働きで、結婚したときから財布を別にしています。
新婚のころは、外で食事をすると夫が多めに払ってくれることもありました。
子どもが生まれてからは、子どもにかかるお金は私、それ以外の生活費は夫が負担すると決めました。
ところが、いつの間にか食費や日用品、家の電話代まで私が払うようになっていたのです。
子どもの費用も重なり、私の家計は毎月赤字に。
自分の欲しいものを買うことさえ、ためらうようになりました。
ある晩、夕食を終えた夫が新聞を読んでいるとき、思い切って話しかけました。
「ねえ、生活費のことなんだけど、ちょっと話せる?」
「ん?どうした?」
「最近、食費も日用品も私が払ってるでしょ。子どもの分もあるから、もう余裕がないの」
夫は新聞をたたむと、不満そうな顔をしました。
「お互い、自分の給料の中でやってるだろ」
「でも、このままだと毎月赤字なの。最初に決めた分担と違うじゃない」
すると夫は、ため息交じりに言いました。
「だったら体操なんか、やめさせればいい」
その言葉に、私は思わず黙ってしまいました。
子どもは体操教室が大好きで、帰宅すると覚えた技をリビングで楽しそうに見せてくれます。夫もそれを知っているはずです。
何より、夫が負担するはずの生活費まで私が払っていることを、どうして分かってくれないのか。悔しくてたまりませんでした。
テーブルに並べた明細を見て、夫が黙り込んだ
その夜から、私は買い物のレシートや支払いの明細を捨てずに取っておくことにしました。
数か月分がたまったころ、食費、日用品、電話代、子どもの費用を項目ごとに整理。自分が支払った金額と、もともと誰が負担する約束だったのかを一枚の表にまとめました。
そしてある夜、リビングのテーブルに表と明細を並べ、夫に見せました。
「ちょっと、これ見てほしいんだけど」
「なんだ、これ?」
「この前、自分の給料の中でやってるって言ったよね。実際に何に使ってるのか、まとめてみたの」
夫は面倒そうに表を手に取りました。
けれど、明細と見比べていくうちに、表情が変わっていきます。
夫が負担するはずだった食費や日用品、電話代にも、私が支払った金額がずらりと並んでいたからです。
私は表の下のほうを指さしました。
「ほら、これだけ私が払ってるの。子どもの費用だけじゃないんだよ」
夫は明細をもう一度見直し、しばらく黙っていました。
「……俺、こんなに出してなかったのか」
「そうだよ。だから、体操をやめさせる前に、決めたとおりに分けてほしいの」
夫は手元の表に目を落としたまま、小さくうなずきました。
「……分かった。来月から、決めたとおりにする」
その言葉どおり、翌月から生活費の分担は元に戻りました。
あの夜、部屋のすみでは、子どもが体操のマットで何度も前転していました。きれいに回れた瞬間、うれしそうに両手を上げていた姿を覚えています。
今も子どもは、大好きな体操教室に元気に通っています。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














