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2026.09.07(Mon)

「まだ着いていませんよね」旅行先で目的地の3キロ手前に降ろされた男性。フロントで分かった勘違いとは

「まだ着いていませんよね」旅行先で目的地の3キロ手前に降ろされた男性。フロントで分かった勘違いとは

ホテルが手配した車だと思って乗り込んだ

旅行先の街で、その日の午後だけ車を使うことにした。ホテルのフロントに手配を頼み、しばらくロビーで待っていると、「玄関に車が来ています」と声をかけられた。

外には一台の車が停まっていた。私は当然、ホテルが呼んでくれた車だと思い、そのまま乗り込んだ。

行き先を伝えると、運転手は大きくうなずいた。ところが十分ほど走ったところで音楽を切り、急に料金の話を始めた。

「この時間は、みんな多めに出してくれるんだ」

「メーターに出たぶんは払います」

「それでは少ない。倍でいい」

冗談かと思ったが、運転手の表情は変わらなかった。

さらに気になったのは道だった。同じ広場の前を二度通り、目的地へ近づいているようには見えない。地図を開いて現在地を確認しようとすると、その直後に車が停まった。

運転手は前方を指さした。

「あそこだ。歩けばすぐだ」

地図を見ると、目的地まではまだ3キロほどある。

「まだ着いていませんよね」

「この先は渋滞だ。歩いたほうが早い」

これ以上車内で言い合うのも怖くなり、私は言われた料金を払って降りた。

荷物をトランクから出すと、車はすぐに走り去った。

フロントで話すと、ホテル側も驚いた

ホテルへ戻ったのは夜だった。

フロントの男性から「今日はどうでしたか」と聞かれ、私は昼の出来事を順番に話した。

料金を何度も上乗せするよう求められたこと。遠回りしているように見えたこと。

そして、目的地の3キロほど手前で降ろされたこと。

男性は車の特徴や乗った時間を確認したあと、少し表情を曇らせた。

「申し訳ありません。昼の車は、こちらが手配した車ではなかったようです」

私は思わず聞き返した。

「この車、ホテルが呼んだものじゃなかったんですか」

ホテルが手配した車が到着する直前、別の車が玄関前に停まり、スタッフも手配車だと思って案内してしまったらしい。

「こちらの確認不足でした。本当に申し訳ありません」

男性はそう頭を下げた。

そして翌日も車を使う予定だと伝えると、「今度は車と運転手をこちらで確認してからご案内します」と言ってくれた。

翌朝、玄関には前日とは別の車が停まっていた。フロントの男性も外まで出てきて、運転手と短く確認をしてから私を案内した。

運転手は自分の名前を名乗り、行き先を復唱してから発進した。混雑している場所では迂回する理由を説明し、目的地の入口まできちんと送ってくれた。

それ以降、移動が必要なときはホテルを通して同じ運転手をお願いした。

最終日の朝も、その車が迎えに来た。フロントの男性は玄関まで出てきて、荷物がトランクに入るのを見届けていた。

「よい滞在になりましたか」

私は少し考えてから答えた。

「最初は驚きましたけど、そのあとは安心して移動できました」

旅先では、目の前に来た車だからといって、必ずしも自分のために手配された車とは限らない。その経験以来、乗り込む前に一度確認するようになった。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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