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2026.09.07(Mon)

「来月で、この部屋を出ようと思う」2年同棲した彼女。だが、貯金用口座を確認した男性が別れを決めた理由

「来月で、この部屋を出ようと思う」2年同棲した彼女。だが、貯金用口座を確認した男性が別れを決めた理由

クローゼットの奥に、見覚えのない箱があった

模様替えをしようと言い出したのは私でした。同棲を始めて2年、荷物が増えた部屋を一度きちんと片づけようと思ったのです。

彼女が仕事に出ている土曜の朝、クローゼットの奥に手を伸ばしました。

掛かっていたコートを寄せると、壁ぎわに白い箱が積まれています。

数えると全部で7つ。どれも彼女が好きな、私でも名前を知っている鞄のブランドの箱でした。

その横には、買い物でもらったらしい明細が何枚かまとめて置かれていました。

日付を見ると、この2年の間に買ったものばかりです。

鞄を買うこと自体が悪いとは思いません。自分で働いたお金ですし、私も好きなものを買うことはあります。

ただ、その箱を見て、ひとつ気になることがありました。

同棲を始めたころ、私たちは将来のための貯金用として、私名義の口座をひとつ作っていました。

毎月、金額は少なくてもいいから、無理のない範囲で二人とも入れていこうと話していたのです。

私は毎月8万円を入れていました。ただ、彼女がいくら入れているかまで確認したことはありませんでした。

そこで久しぶりに入金履歴を確認しました。

彼女からの入金は、2年間で一度もありませんでした。

夜、彼女に聞いてみた

仕事から帰ってきた彼女に、私はクローゼットで見つけた箱のことと、口座を確認したことを話しました。

「掃除してたら、鞄の箱が出てきたんだ」

彼女は少し嫌そうな顔をしました。

「勝手に見たの?」

「箱を開けたりはしてないよ。ただ、貯金のことが気になって口座を見た」

私は入金履歴を見せました。

「2年間、1円も入ってなかった」

彼女はしばらく画面を見てから、小さな声で答えました。

「入れようとは思ってたよ。でも欲しいものもあったし」

「だったら、そう言ってほしかった」

彼女は「あなただって好きなものは買ってるじゃない」と言いました。

確かに私も買い物はしていました。問題なのは、鞄を買ったことではありません。

二人で貯めようと話していたのに、2年間一度も入金せず、そのことを何も言わなかったことでした。

私のほうから、同棲を終わらせた

しばらく話しましたが、彼女は「これから入れればいいでしょう」と繰り返しました。

けれど私が引っかかっていたのは金額ではありませんでした。

「来月で、この部屋を出ようと思う」

彼女が顔を上げました。

「それって、別れるってこと?」

「うん。俺はそうしたい」

彼女は「そんなことで」と言いました。

私にとっては、そんなことではありませんでした。将来のために決めたことを守れなかったなら、せめて途中で話してほしかったのです。

月末、私たちは荷物を分けました。

彼女はクローゼットにあった7つの箱も持っていきました。

玄関を出る前、彼女が貯金用の口座について聞きました。

「あのお金はどうするの?」

「俺が入れた分しかないから、口座はこのまま俺が持つよ」

彼女は何も言わず、箱を抱え直しました。

別れを決めた理由は、高い鞄を買っていたからではありません。

同じ将来を考えているつもりだったのに、実際にはそうではなかった。そのことに気づいてしまったからでした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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