「20分ずっとここに並んでいました」海外旅行先の行列で割り込みを疑われた女性。だが、前に並んでいた男性の一言で状況が一変
入口まであと少しのところで、肩に手が伸びてきた
海外旅行中、朝から見学する予定の施設へ向かったときのことです。
混雑すると聞いていたため早めに宿を出ましたが、門の前にはすでに列ができていました。
私も最後尾に並び、前の家族連れについて少しずつ進みました。入口が近づくまでに20分ほど。途中で列を離れたことは一度もありません。
もうすぐ順番が来るというところで、後ろにいた年上の女性が突然、私との距離を詰めてきました。肩のあたりへ手を伸ばしながら、後ろへ行くように言ってきたのです。
どうやら、私が途中から列に入ったと思っているようでした。
「私はずっとここに並んでいました」
英語でそう伝えましたが、女性は納得しません。
「あなたは横から入ってきたでしょう」
どうしてそう見えたのかは分かりませんでした。けれど、ここで言い合いになっても仕方ありません。
私は声を荒らげず、並んでいた時間だけを伝えることにしました。
「20分ずっとここに並んでいました」
前にいた男性が、振り返ってくれた
それでも女性は首を振りました。
私はもう一度、「あなたより前から、ずっとここにいます」と説明しました。
すると、それまで前を向いていた家族連れの父親がこちらを振り返りました。
「彼女はずっとここにいましたよ」
私のすぐ前に並んでいた人です。途中から入ってきたのではないことを見ていたのでしょう。
女性は父親の顔を見たあと、何も言わなくなりました。
ちょうどそのころ、入口の係員が順番に中へ進むよう案内を始めました。私は列を離れることなく、そのまま前の家族に続いて入口をくぐりました。
女性とはその後も近い位置にいましたが、再び声をかけられることはありませんでした。
説明したのは、並んでいた時間だけだった
見学を終えて外へ出ると、先ほどの家族連れも近くにいました。父親と目が合ったので、私は短くお礼を伝えました。
「助かりました。ありがとうございます」
父親は笑って、「ずっと前にいたからね」と返してくれました。
突然、していないことを疑われると、焦ってしまうものです。それでもあのときは、相手を言い負かそうとせず、「20分並んでいた」という事実だけを伝えられました。
旅行先で言葉に不安があっても、必要なことを短く伝えるだけで状況が変わることもあるのだと感じた出来事です。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














