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2026.10.21(Wed)

「子どもが遊んでるだけでしょ」公園の階段をふさぐ子どもたちを注意しなかった母親。だが、子どもたちが始めた遊びで空気が一変

「子どもが遊んでるだけでしょ」公園の階段をふさぐ子どもたちを注意しなかった母親。だが、子どもたちが始めた遊びで空気が一変

遊具の階段をふさいでいた子どもたち

休日の昼、娘を連れて公園に遊びに行ったときのことです。

娘はアスレチックの遊具を見つけると、うれしそうに私の手を引っぱって走り出しました。

ところが、階段の前まで来て、私たちは足を止めました。

小学校に上がる前くらいの子どもたちが、階段にずらりと座り込んでいたのです。ほかの子が上ろうとしても、通れるすき間がありません。

少し離れたベンチには、子どもたちの母親らしき女性たちが集まっていました。

ベンチにはバッグや上着が広げられ、座れる場所はほとんどありません。近くには立っている保護者もいました。

「やだ、それ分かる〜!」

「でしょ? ほんと信じられなくてさあ」

母親たちは身ぶりを交えながら、楽しそうにおしゃべりをしています。遊具のほうを気にする様子はありません。

「ママ、のぼりたい……」

娘が困った顔で階段を見上げました。

私は階段の下にしゃがみ、座っている子どもたちに声をかけました。

「ごめんね。ちょっとだけ通してもらえるかな?」

子どもたちが顔を見合わせた、そのときです。

ベンチにいた母親のひとりが、こちらを振り返りました。

「え? 子どもが遊んでるだけでしょ」

そう言うと、またほかの母親たちとの話に戻ってしまいました。

私もそれ以上は言えず、娘の手を握ったまま階段が空くのを待つことにしました。

子どもたちが始めた、まさかのおしゃべりごっこ

しばらくすると、階段に座っている子どもたちのほうから、くすくすと笑い声が聞こえてきました。

見ると、女の子が片手を頬に当て、もう片方の手をひらひらと動かしています。

そして、少し声を高くして言いました。

「ねえ聞いて〜、うちの子がさあ」

「えー! うそー!」

隣の男の子が大げさにのけぞります。

別の子も「分かる〜!」と言いながら、隣の子の肩をたたきました。

私は思わずベンチのほうを見ました。

さっきから聞こえていた母親たちの話し方と、そっくりだったのです。

声の高さや身ぶりまでよく似ていて、子どもたちは顔を見合わせて笑っています。

遊具の近くにいた保護者たちも気づいたようで、口元を押さえて笑う人や、肩を震わせている人がいました。

その様子に気づいたのか、ベンチの母親たちもおしゃべりをやめました。

「え、なに? どうしたの?」

母親たちが階段のほうを見ると、ちょうど女の子が首をかしげながら言ったところでした。

「ほんと信じられなくて〜!」

その瞬間、母親たちの表情が変わりました。

さっきまで自分たちが話していた言葉です。

互いに顔を見合わせ、気まずそうに笑う母親たち。私に声をかけた女性も、何か言いかけたものの、そのまま黙ってしまいました。

やがて母親のひとりが立ち上がり、子どもたちに声をかけました。

「ほら、もう降りておいで」

ほかの母親たちも荷物をまとめ始め、階段から降りてきた子どもたちを連れて、その場を離れていきました。

ようやく階段が空くと、娘はうれしそうに遊具を上っていきました。

てっぺんから手を振る娘に、私も手を振り返します。

そして、さっきの子どもたちの声を思い出し、思わず笑ってしまいました。

大人が何気なく話している姿を、子どもたちは本当によく見ているものですね。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた20代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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