tend Editorial Team

2026.10.19(Mon)

「洗濯物くらい干させろ」越してきたばかりの私の物干し竿を奪い、竿はなしだと言う理事。管理人の前で自滅

「洗濯物くらい干させろ」引っ越して半年の私の物干し竿を奪い、竿はなしだと脅す理事。管理人の前で自滅

「洗濯物くらい干させろ」越してきたばかりの私の物干し竿を奪い、竿はなしだと言う理事。管理人の前で自滅

ひと月続いた部屋干し

土曜の屋上で、私の竿にまた理事さんの布団がありました

土曜の屋上で、私の竿にまた理事さんの布団がありました

私の竿に、また水色の布団が干してありました。

マンションの屋上の物干し場、土曜の昼前です。

5月に入っても、土曜はいつもこうで、私の洗濯物は部屋干しです。

布団の持ち主は、同じ4階の403号室に住む管理組合の理事さんです。私がその隣の404号室に越してきて、半年になります。

越してきた日、理事さんから『屋上の竿は4階の5部屋の分。階段室の壁から、部屋番号の順』と教わりました。

竿を拭くのも理事さんで、『竿の並びは10年動かしてない』が口ぐせです。

「そこは私の竿です」と声をかけると、理事さんは布団を手のひらでたたきました。

「洗濯物くらい干させろ。」

「決まりは俺が作った。」

理事さんは竿をたたいて数え、布団の竿を3本目だと言い切ります

理事さんは竿をたたいて数え、布団の竿を3本目だと言い切ります

「1本目は401。これが決まりだ。」

理事さんは竿を手のひらで順にたたきながら数え、布団の竿で手を止めました。

「壁から1本、2本、3本目。俺の竿だ。」

文句があるならお前の竿はなしだと、理事さんは私を見下ろしました

文句があるならお前の竿はなしだと、理事さんは私を見下ろしました

理事さんは、洗濯かごを持ったままの私を見下ろしました。

「新入りのお前に、何が分かる。」

「文句があるなら、お前の竿はなしだ。」

竿の割り当ては、理事さんが管理しています。

越してきて半年、ほかの住人の顔もまだ知りません。4階の部屋にはベランダがなく、本当に竿を使わせてもらえなくなったら、干す場所はどこにもないのです。

私は洗濯かごの持ち手を握ったまま、返事ができませんでした。

管理人さんが上がってきて

管理人さんが見ている前で、私は洗濯かごを床に置きました

管理人さんが見ている前で、私は洗濯かごを床に置きました

そこへ、バケツを提げた管理人さんが上がってきました。屋上の清掃も担当している人です。

布団と私たちを交互に見て、管理人さんが首をかしげます。「どの竿が、どなたの?」

「こいつが、俺の竿に文句を言う。」

2人きりなら、怒鳴られて終わりです。でも今は、管理人さんが見ています。私は洗濯かごを床に置きました。

「決まりのとおりに、数えます。」

壁ぎわから数えると、布団は4本目の私の竿にありました

「壁ぎわの、この竿が1本目です。」

1・2・5本目には、ほかの家のタオル。3本目は給水タンクの陰で、何も掛かっていません。

「布団は、4本目です。」

404号室の私の竿です。理事さんが『1本』とたたいたのは、壁ぎわを飛ばした2本目でした。

この春に給水タンクが大きくなってから、3本目は昼前に陰に入ります。

理事さんは、4本目から自分の布団を下ろし始めました

理事さんは、4本目から自分の布団を下ろし始めました

「雑巾かけの竿は、数に入らないんだ!」

「1本目は401。5部屋に5本です。」

壁ぎわの竿も401号室に割り当てられたものです。そこを数から外せば、1部屋分の竿が足りなくなります。

私は「竿の並びを、管理人さんにも覚えておいてもらえますか」と頼み、管理人さんはうなずきました。

理事さんは布団を引き下ろして、肩にかつぎました。向かう先は、給水タンクの陰の3本目です。

日の当たる私の竿が、ひと月ぶりに空きました。


※本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.21(Wed)

「お母さん、早くたたんで。恥ずかしいよ」運動会で大きなタープを広げていた母親。だが、娘の一言で黙り込んだ瞬間
tend Editorial Team

NEW 2026.10.21(Wed)

「誰が撮ったっていいじゃないですか」運動会の撮影場所を譲らない父親。だが、係に胸のリボンを指摘された結果
tend Editorial Team

NEW 2026.10.21(Wed)

「結納金ね、まだ用意してないのよ」当日の朝、母に言われた私が、結納返しを受け取って笑いそうになったワケ
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.06.05(Fri)

「最前列、譲るね」イベントのチケットを譲ってくれるはずだった。だが、イベント前日に届いた最悪な知らせとは
tend Editorial Team

2025.10.25(Sat)

Snow Man渡辺翔太・母からの衝撃“指令”に「そうだった…しょっぴーは風磨いないと何もできないんだった…」と視聴者も...
tend Editorial Team

2026.10.08(Thu)

「業者を紹介しましょうか」と受付で10分近く話し続けた男性。だが、院長の言葉に黙った瞬間
tend Editorial Team