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2026.05.29(Fri)

「あの子マジでズルいよね」指示を全部素通しする要領のいい同僚→叱られ続けた課長が痩せていった

「あの子マジでズルいよね」指示を全部素通しする要領のいい同僚→叱られ続けた課長が痩せていった

給湯室で交わされた、棘のある言葉

給湯室で先輩がぽつりと吐き捨てた一言が、忘れられません。

「あの子マジでズルいよね」

話の中心にいたのは、数年前に部署へ入ってきた一人の女性です。

覚えがよく愛想もよく、表向きは部署の人気者でした。

ただ、部長から重めの指示が出るたび、彼女だけはどこかへ消えてしまうんです。

書類は仕上がらない、関係先への連絡は入らない。

それでも当人は涼しい顔で、好きな案件だけ片付けていきます。

「えっと、私その件、最初の段階から外れてたと思うんですけど」

進捗を確認されると、必ずそう返す。一度や二度ではありません。

けれど誰かが踏み込んで指摘するには、彼女の人当たりの良さがちょうど壁になっていました。

叱られているのは、いつも別の人

困っていたのは、彼女の直属の課長です。

期日を過ぎた書類が課長の机に流れ着き、取引先からの催促も全て課長へ。

社長室から呼び出された回数も、ここ数か月で随分と増えました。

深夜まで電気がついている課長席を、私は何度も見送ったものです。

ある日の夕方、課長が長い面談から戻ってきて、自販機の前で小さくつぶやいたんです。

「私の指導が足りないって話なんだ。まあ、間違ってないけど」

同じ部署にいる私は、その言葉を聞いてしまった。

叱られるべき相手がそこにいないことを、課長も分かっているのに。

当の彼女は、いつも通りピタリと定時で退社し、メッセージアプリの通知音を弾ませながら駅へ向かっていきます。

週末の予定は、もう来週の分まで埋まっているらしい。給湯室の壁ごしに、その楽しげな計画を聞きながら、こちらは終わらない仕事を黙々と片付ける夜が続きました。

(要領よく立ち回る人は、いつか評価されなくなる。そう信じたい)

でも、現実はそんなに単純じゃないんです。

痩せていく課長と、にこにこと愛想を振りまいて出社してくる彼女。どちらが組織から大事にされているのか、もう私には分からなくなっていました。

私は、ああはなりたくない。ただ真面目に積み上げた人が削られていくこの職場で、私の積み上げは何のためにあるんだろう。

答えのない問いだけが、ずっと胸に居座り続けています。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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