「お皿洗っといて」言わない限り家事を手伝わない夫。お互いに譲らない言い分に抱えたジレンマ
シンクの食器を、跨ぐ夫
共働きで子育てしながら三年が過ぎた。職場でも家でも頭をフル回転させる日々の中で、最近の私を一番消耗させているのは、夫のある癖だ。
シンクに洗い物がどれだけ積み上がっていても、夫はその横を通り過ぎる。
私が「お皿洗っといて」と頼めば、その瞬間にやってくれる。ただし、頼まないと永遠にやらない。
玄関に出しておいたゴミ袋も、廊下に転がした子の靴も、見えていないように振る舞う。一度こちらが切れて理由を聞いた。
「気づかなかった」
悪びれもなく、その言葉が返ってきた。
保育園のお迎えで起きた事件
ある月曜日、私は出張で遅くなるから保育園のお迎えを頼んだ。
前日に夫もカレンダーで確認している。
当日の昼、駅で「今日忙しいから無理かも」とメッセージが届いた。
「無理かも、じゃ困る」と返信すると、既読が付くだけで何も返ってこない。
私は新幹線を一本早めて、走って保育園に滑り込んだ。
最後の一人だった子は、靴を片手にぼんやり立っていた。
家に帰ると、夫はソファで動画を見ていた。
「ごめん、見てなかった」と笑った。スマホは手元に置いてあったし、通知も鳴っていたはずだった。
怒鳴る気力もなかった。シンクには朝の食器と、夫が昼に食べた皿が積み上がっていた。
「これ、見えてた?」
「あ、ごめん。やる、やる」
三年、ずっとこのやり取りだ。何度伝えても、何度泣いても、夫の回答は更新されない。
仕事だってちゃんとできているのか、家での様子を見るたびに疑ってしまう。残業と称して遅く帰る日が増えても、本人は何も話さない。
指示待ちが、夫婦を蝕む
夫の言い分は「言われたらやるのに、なんで怒るのか分からない」だった。
私の言い分は「察してほしい、というより目の前のことを見てほしい」だった。お互いに譲らない。
気がつくと、私は夫の母親代わりになっていた。やることリストを共有アプリに書き、終わったらチェックを入れさせる。
子を二人育てているような感覚に、自分で笑ってしまうことがある。リストに載っていない仕事は、絶対に発生しない家になっていた。
「ありがとう」が言えなくなったのは、いつからだろう。お礼を言うと、こちらの責任感が増す気がして、口を閉ざすようになった。
「気づかなかった」という言葉を聞くたび、私は心の中で同じ三文字を返している。三年積み上がった疲労には、まだ出口が見えない。離婚という二文字が頭をよぎる日が、最近じわじわ増えている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














