「共働きを言い訳にしちゃだめよ」妻の家事に文句を言う親戚。だが、他の親戚の一言に救われた瞬間
親族の前で繰り返された言葉
お盆で夫の実家に親族が集まった日のことです。
にぎやかな食卓の真ん中で、義母の姉にあたる親戚のおばさんが、私のほうをちらりと見ながら言いました。
「あなたは料理が苦手そうね。うちの息子のお嫁さんは何でもできるのに」
共働きで毎日をやりくりしている我が家のことを、何も知らないはずなのにと思いました。
けれど反論する勇気は出ず、私は曖昧にほほえむだけでした。
おばさんはそれを引っ込み思案と受け取ったのか、ますます調子に乗ります。
「共働きを言い訳にしちゃだめよ」
我が家では、朝の洗濯も休日の掃除も、夫と手分けしてこなしています。
それでも、その場でいちいち説明するのは角が立つ気がして、私はただ小さくうなずくしかできませんでした。
そして、とどめのように言い切りました。
「家事は女性の仕事でしょ」
親族みんなの前です。顔から血の気が引いていくのが自分でも分かりました。
誰かがおばさんをたしなめてくれるわけでもなく、気まずい沈黙だけが食卓に落ちます。
食卓の空気が変わった瞬間
私が下を向きかけたとき、隣の夫が穏やかに、けれどきっぱりと言いました。
「うちは家事を二人で分担していますし、妻にはいつも助けられてます」
おばさんの表情がこわばりました。何か言い返そうと口を開きかけて、結局言葉になりません。
その沈黙を破ったのは、まわりの親族でした。義姉が明るく、
「今はそういう時代だよ」
と笑い、続けて年配の親戚も「それぞれの家庭のやり方があるよね」と穏やかにうなずきます。
賛同の声が次々と食卓に広がっていきました。
一人だけ取り残された形になったおばさんは、ばつが悪そうに料理を取り分けるふりをして、それきり口を閉ざしてしまいました。
さっきまでの勢いはどこにもありません。
気づけば、味方は私の周りにこんなにいたのです。それからのおばさんは、私に嫌味を言うことはなくなりました。
一人で抱え込まず、まっすぐ事実を口にしてくれた夫の背中を、私はその日ずっと頼もしく見ていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














