「顔も丸いぞ」妊娠中の嫁に無神経な一言を言う義父。だが、正論をぶつけると態度が一変
食卓で笑いながら言われた
義実家の食卓で、夕食を囲んでいた時のことです。妊娠して体が変わってきた私を見て、義父が箸を止めました。
「顔も丸いぞ」
からかうような笑い声まで添えられて、頭が真っ白になりました。妊娠中の嫁に向かって言う言葉とは、とても思えなかったのです。
デリカシーのない人だとは分かっていました。それでも、まさか面と向かって体型をいじってくるとは想像していませんでした。
箸を持つ手が、思わず止まりました。
夫が「お父さん」と止めようとしても、義父は「冗談だよ、冗談」と取り合いません。私はそっと深呼吸をしました。
笑い飛ばされる前に、言い切った
ここで作り笑いをして流してしまえば、きっとまた繰り返される。そう思った私は、顔を上げて義父の目を見ました。
「赤ちゃんが育ってる証拠です」
静かな声でしたが、テーブルの空気がぴんと張りつめました。
「お腹の子が大きくなれば、体が変わるのは当たり前なんです。それを太ったと言われるのは、正直つらいです」
義父の笑いが、途中で止まりました。
「いや、俺はそんなつもりじゃ……」
そこから先が続きません。湯呑みに手を伸ばしかけて、また引っ込めて、視線がせわしなく揺れています。明らかに、言葉に詰まっていました。
「お父さん、本当にその通りよ。あなた昔から一言多いんだから」
義母がため息まじりにそう言うと、夫も「母さんの言う通りだよ」と続けました。義父は反論する隙もなく、首をすくめてうつむいてしまいました。
気まずい沈黙のあと、義父はぼそりと「……無事に生まれるといいな」とだけつぶやきました。さっきまでの偉そうな態度は、どこにもありません。
それからというもの、義父は私の体について何ひとつ言わなくなりました。
会うたびに「体は大丈夫か」と気遣う言葉に変わったのです。一度きちんと言い返しただけで、こんなにも関係が変わるとは思いませんでした。
あの時、笑ってごまかさずに本当によかった。おなかの子のためにも、自分のためにも、言うべきことは言う。そう胸に刻んだ出来事でした。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














