「言ってくれたら、弁当を買ってきたのに」体調が悪い妻の前で言った夫。だが、妻が書き出した内容に絶句
周りには「協力的な夫」
友人や義両親の集まりで、夫はいつも自慢げだった。
「俺、育児は結構やってるほうだと思う」
その言葉を聞いた誰もが、「優しい旦那さんね」と感心する。
でも現実は違った。夜中の授乳後の寝かしつけも、離乳食の準備も、保育園に持っていくものの用意も、担っているのは私ひとり。
夫がするのは、気が向いたときのおむつ替えくらいだった。
夜泣きのたびに起き、授乳のあとに寝かしつけ、離乳食を刻み、保育園の持ち物を毎晩そろえる。表に出ない用事をいくつも積み重ねて、ようやく一日が回っていた。
けれど夫は、そのどれもを「たまに手伝えばいいもの」としか思っていなかった。
周囲の評価と、家の中の実態。
そのずれを説明する気力もなく、私はただ日々をこなしていた。
書き出して見えた本当の分担
体が限界を迎えたのは、39度の熱を出して寝込んだ日だった。
指一本動かすのもつらく、私は一日中、布団から出られずにいた。
頭の芯が熱で痛み、水を取りに行くのもやっとだった。それでも子どもの世話だけは気にかかって、何度も起き上がろうとしては、力尽きて倒れ込む。
夫が帰れば少しは楽になる。そう思いながら、時間が過ぎるのをただ待っていた。
夕方に帰宅した夫は、ぐったりした私を見ても、心配するそぶりはなかった。
少ししてから、困った顔でこう漏らした。
「言ってくれたら、弁当を買ってきたのに」
その言葉に、力が抜けた。
39度で寝込む妻を前に、まず考えるのが自分の食事のことなのか。私が動けなければ、家の中の何もかもが止まってしまう。
そのことに、夫はまるで気づいていなかった。
熱が下がった週末、私は紙を広げて、家事と育児をひとつ残らず書き出してみせた。
夜泣き、寝かしつけ、離乳食、服のサイズ管理、予防接種の予約。並んだ項目は、数えきれないほどになった。
「これ、ぜんぶ私がやってるの」
一覧を差し出すと、夫は言葉を失った。
しばらく黙り込んだあと、ようやく口を開く。
「自分がやってると思ってたのは、ほんの一部だったんだな」
初めて、夫は現実を直視したようだった。一つひとつは小さくても、積み重なれば膨大になる家事の重みが、ようやく実感として伝わったのだ。
それから夫は、「手伝う」ではなく「一緒にやる」と言うようになった。完璧とは言えないけれど、確かに何かが変わった。
一番身近な相手だからこそ、言わなくても分かってくれるはず、は通用しない。あの一覧が、私たち夫婦にそう教えてくれたのだった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














