「え、そこ焦げたの?」友人の結婚式。だが、カメラを構えた私に待っていた思わぬトラブルとは
写真を撮るのに夢中で、焦げ臭さに気づいた
学生のころからの友人の結婚式に出席したときのことです。披露宴では、新郎新婦の写真をたくさん残したくて、私は何度も席を立ってカメラを構えていました。
ケーキ入刀が終わり、「みんなで写真を撮ろう」と声がかかったときも、私はカメラを持ったまま前のほうへ移動しました。
そのとき、ふっと焦げたようなにおいがしました。
最初はキャンドルを使った演出のにおいだと思いました。ところが席に戻ってから胸元を見ると、服についていた細長い飾りの先が少し黒くなっています。
どうやら写真を撮るためにテーブルへ近づいたとき、飾りの先がキャンドルの火に一瞬触れてしまったようでした。
炎が上がったわけではなく、穴も開いていません。指で触ってみても、先端が少し焦げているだけでした。
周囲も新郎新婦を見たり写真を撮ったりしていたため、特に気づいた様子はありません。
大したことではないので、そのまま披露宴が終わるまで過ごしました。
控室で見せると、新婦は笑い出した
披露宴が終わったあと、控室で友人と話す時間がありました。友人はドレスのまま椅子に腰かけ、ようやくほっとした様子でした。
私は少し迷いましたが、せっかくの結婚式で起きたことです。帰る前に本人には話しておこうと思い、胸元を指さしました。
「さっき写真撮ってたとき、これ、キャンドルでちょっと焦がしたみたい」
友人は身を乗り出して飾りを見ました。
「え、そこ焦げたの?私、全然気づかなかった」
心配されるかと思っていた私は、思わず「私もにおいがするまで分からなかった」と答えました。
すると友人は、「そんなことあったんや」と声を出して笑いました。
そばにいた新郎も飾りを見て、「本当に先だけですね」と少し驚いた顔をしています。
近くにいた友人たちにも話すと、「ほんとだ、ちょっとだけ色が違う」と笑われました。誰かを責めるような話にはならず、披露宴中には誰も知らなかった小さな出来事として、その場の話題になりました。
あの服は、今もクローゼットにあります。よく見なければ分かりませんが、飾りの先だけ少し色が変わったままです。
結婚式の写真もたくさん残っています。それでも服を見るたびに思い出すのは、披露宴そのものだけではなく、控室で焦げた飾りを見つめながら友人と笑った時間です。
ちなみに、次に結婚式へ出席したときは、キャンドルの近くでも気にならないよう、長い飾りのない服を選びました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














