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2026.09.15(Tue)

「実家からお金送ってもらってるって、本当?」眠っている間に財布を触られた私。返ってこなかった20万円と別れ

「実家からお金送ってもらってるって、本当?」眠っている間に財布を触られた私。返ってこなかった20万円と別れ

返してくれたお金を、私は信じていた

当時、一緒に暮らしていた恋人は、深夜から明け方まで机に向かっていた。画面には数字が並び、眠る前に見ても、朝起きても、同じ椅子に座っていることがあった。

「大丈夫。もうすぐ戻せるから」

「それ、前にも聞いたよ。いつなの?」

「今週には何とかする。遅くても来週」

彼は働かず、取引だけで暮らしていけると言っていた。ただ、手元のお金が足りなくなると、私に頼ってきた。

最初は五万円、その次は十万円。返してもらったあとに、また貸すこともあった。そんなやり取りを繰り返し、最終的に返ってこない金額は二十万円になっていた。

途中で、封筒に入った現金を返されたこともある。

「ほら。ちゃんと返せたでしょ」

そう言って笑う彼を見て、私は安心してしまった。

だから次に「少しだけ足りない」と言われたときも、また貸した。

そんなある日、共通の知り合いから、彼が実家から何度もお金を送ってもらっているらしいと聞いた。

それまで、彼は自分の取引でお金を作っているのだと思っていた。だから、返してもらった現金のことまで急に気になった。

その夜、私は机に向かう彼に聞いた。

「実家からお金送ってもらってるって、本当?」

彼は画面を見たまま答えた。

「……たまにだよ」

「たまにって、どのくらい?」

「そんなにしょっちゅうじゃないって」

「じゃあ、私に返してたお金は?あれも実家から送ってもらったお金だったの?」

そこで彼の手が止まった。

「ねえ、答えてよ」

しばらく待っても、返事はなかった。

あの封筒に入っていたお金が、本当はどこから出たものだったのか。私は初めて疑うようになった。

朝、財布の中身が減っていた

それでも、その場ですぐ別れることはできなかった。

夜中に水を飲みに起きれば、彼は相変わらず机の前にいた。

「まだやってるの?」

「あとちょっと。これ終わったら寝る」

「昨日も同じこと言ってたよ」

「分かってるって」

そんな会話も、いつの間にか日常になっていた。

最初に異変に気づいたのは、ある朝だった。

出かける前に財布を開くと、入れていたはずの現金が減っていた。

前日にいくら入っていたかは覚えていた。使った記憶もない。

「ねえ、私の財布触った?」

彼は少し間を置いてから答えた。

「…ちょっと借りた」

「借りたって、私に何も言ってないよね」

「あとで戻そうと思ってた」

思わず声が大きくなった。

「戻せばいいって話じゃないよ。寝てる間に勝手に取ったんでしょ?」

彼は黙ったままだった。

私はそれから、財布をできるだけ自分のそばに置くようにした。それでも一か月もしないうちに、また朝になって現金が減っていることに気づいた。

「……また取ったの?」

彼はしばらく黙っていた。

「今日は取れそうだったんだよ」

「だからって、私のお金を勝手に使っていいわけないよね」

「あとで戻せばいいと思った」

その言葉を聞いたとき、これからも同じことが続くのだと思った。

二度とも、私は朝になるまで財布を触られたことに気づかなかった。

別れたのは、そのすぐあとだった。

貸したままになっていた二十万円も、財布から抜かれた現金も、結局戻ってこなかった。

今はもう連絡を取っていないし、こちらから取ろうとも思わない。

ただ、ときどき夜中に目が覚めると、机の前で椅子が軋んでいた音を思い出す。すぐ近くにいた相手を、私はどこまで信じていたのだろうと思う。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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