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2026.09.11(Fri)

「土曜日、楽しそうでしたね」店の場所を教えていない同僚の男性。休み明けに突然言われた一言

「土曜日、楽しそうでしたね」店の場所を教えていない同僚の男性。休み明けに突然言われた一言

休み明けの朝、突然聞かれたこと

五年ほど前の夏、四十代だった私は、同じ職場にほとんど話したことのない男性がいました。

同じ階で働いていましたが、担当する仕事も席も別。廊下ですれ違えば会釈をする、その程度の間柄でした。

ある休み明けの朝、給湯室の前を通ったとき、その男性に呼び止められました。

「土曜日、楽しそうでしたね」

何のことか分からず、私は足を止めました。

「…土曜日ですか?」

「外の席にいましたよね。友達と」

そこで、週末に友人とお茶をしたことだと気づきました。

確かに前の週、休憩室で同僚と週末の話になり、「友達とお茶するんです」と話したことはあります。

ただ、店の名前も場所も口にしていません。

「え…見かけたんですか?」

思わず尋ねると、男性は少し笑いました。

「たまたまです。近くを通っただけですよ」

「でも、あの店のことは誰にも言ってないんですけど…」

「本当に偶然ですって」

それ以上聞いても仕方がないと思い、私は「そうですか」とだけ返しました。ただ、なぜか胸の奥に引っかかるものが残りました。

「また会いましたね」が続いた

それから数日後、仕事帰りに立ち寄った店で、その男性を見かけました。

同じ職場なのだから、生活圏が重なることくらいある。そう思って気にしないようにしました。

ところが別の日にも、同じ店で顔を合わせました。

「あれ、また会いましたね」

男性は普段と変わらない調子で笑います。

「そうですね」

私はそれだけ答えて、少し離れた場所へ移りました。

職場でも、退勤するころにエレベーターの前で顔を合わせることが増えました。

廊下を曲がると、すでに男性が立っていることがあります。

「一緒に乗ります?」

「いえ、お先にどうぞ」

「あ、そうですか。じゃあ、お先に」

男性はそう言って乗り込み、扉が閉まりました。

無理に待たれたわけでも、あとをついてこられたわけでもありません。

それでも、顔を見るたびに「またいる」と思うようになっていました。

何もされていないから、うまく説明できなかった

私はその男性とは挨拶以上の会話を避け、昼休みや帰宅時も、できるだけ同僚と一緒に行動するようになりました。

一度だけ親しい同僚に、「最近、あの人とやたら会うんだよね」と話したことがあります。

「そうなの? でも、普通に感じのいい人じゃない?」

「うん……そうなんだけどね」

それ以上は、うまく説明できませんでした。

嫌な言葉を向けられたわけでも、触られたわけでもありません。ただ、話していない休日の店を知られていたことと、その後に何度か顔を合わせたことが、どうしても気になったのです。

翌年、その男性は職場の別の部署へ異動し、それから顔を合わせることはなくなりました。

結局、あの日、私がどの店にいたのかをどうして知っていたのかは、今も分かりません。

偶然だったのかもしれません。それでも、「何となく怖い」と感じた自分の感覚まで、無理に打ち消す必要はなかったのだと、今は思っています。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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