「ねえ、そんなに頼んで大丈夫?」家族旅行で地酒を注文し続ける夫。予算を気にする私が、宿で初めて聞いた話に唖然
自由席の切符と、ホームで跳ねる息子
夫と小学生の息子、私の3人で家族旅行に出かけたときのことです。
できるだけ出費を抑えようと、新幹線は自由席を選び、宿も口コミを見比べて比較的安いところを予約しました。
旅の予算は手書きのメモにまとめ、財布と一緒に持ち歩いていました。
出発した日の昼、乗り換え駅のホームに降りると、夫が「ちょっと買ってくる」と売店へ向かいました。
私はキャリーケースのそばで、飲み物でも買うのだろうと思っていました。
ところが、戻ってきた夫の両手には駅弁の包みが3つ。それも、いかにも値の張りそうな豪華なものでした。息子は目を輝かせ、私の隣で跳びはねています。
「え、これを3つ買ったの?」
「せっかく旅行に来たんだから、ちょっとぜいたくしようよ」
夫は楽しそうですが、私はすぐには笑えませんでした。
自由席を選んで節約した分が、駅弁でなくなってしまいそうです。
息子が喜んでいる手前、そこで話を広げる気にもなれず、メモを握り直しました。
地酒の注文と、上機嫌な夫の打ち明け話
宿の夕食でも、夫は品書きを開いて地酒を注文しました。
一杯飲み終えると、また別の銘柄を頼み、その次も。私は料理を食べながら、頭の中で旅の予算を計算し続けていました。
「ねえ、そんなに頼んで大丈夫?」
「大丈夫だって。これ、おいしいよ」
夫はすっかり上機嫌です。私だけが支払いを気にしているようで、だんだん落ち着かなくなりました。
帰ってから家計をどうやりくりしようか、そんなことばかり考えていました。
その夜、部屋に戻って息子が眠ったあと、私は夫に聞きました。
「今日、結構使ってるよね。帰ってからの家計は大丈夫なの?」
すると夫は少し照れたように笑い、思いがけないことを言いました。
「母さんから、旅行のお小遣いをもらってたんだ」
出発前、義母が孫との旅行を楽しんでほしいと、夫にお金を渡してくれていたそうです。
その話を聞いて、夫があれほど気前よく買い物や注文をしていた理由がようやく分かりました。家計のことを心配し続けていた私は、ほっとすると同時に、力が抜けてしまいました。
「それ、どうして出発前に言ってくれなかったの?」
「サプライズにしたくてさ」
「せめて先に教えてよ。指定席にするか、宿をどうするかも相談できたのに」
夫は頭をかきました。隠していた理由があまりにも夫らしくて、私はつい笑ってしまいました。
そして次の旅行の前、私が真っ先にしたのは夫への確認です。
「今回は、お母さんから何かもらってる?」
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














