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2026.10.30(Fri)

「チケット、一緒に申し込んでよ!」推しのグッズを全部売ったママ友。だが、コンサート前に届いた身勝手なお願い

「チケット、一緒に申し込んでよ!」推しのグッズを全部売ったママ友。だが、コンサート前に届いた身勝手なお願い

自慢話と、売られたグッズ

15年前、妊娠中に通った母親学級で、私はママ友と出会いました。

好きなアイドルが同じだったことがきっかけで仲良くなり、子どもが生まれてからも、子ども抜きでお茶をする間柄が続いてきました。

私とママ友の上の子は、性別も学年も同じです。

ママ友は会うといつも、自分の子の話から始めました。

「うちの子、学級委員にまた選ばれたんだよね。先生にも頼りにされてるみたいで」

「そうなんだ。すごいね」

私がそう返すと、ママ友はうれしそうに子どもの話を続けました。

以前は会うたびに盛り上がっていたアイドルの話も、いつの間にかしなくなっていました。

別のアイドルを好きになったらしく、スマートフォンで見せてくる写真も、知らない顔ばかりになっていたのです。

ある日の昼、カフェでお茶をしていたときのことです。ママ友が何気ない調子で言いました。

「そういえば、前に集めてたグッズ、全部売っちゃったんだよね」

「えっ、全部?」

「うん。フリマアプリに出したら、けっこういい値段になってさ。最近は全然興味なくなっちゃったし、もういいかなって」

「そっか。私はまだ好きだから、ちょっと寂しいな」

「まあ、好きなものって変わるじゃん。今は別の人に夢中なんだよね」

ママ友は悪気のない様子で、どのグッズが高く売れたかを楽しそうに話していました。

好きなものが変わるのは自由です。ただ、私にとっては今も大切なアイドルだったので、グッズを売ったことをそこまで楽しそうに話されると、少し複雑な気持ちになりました。

チケットを一緒に申し込んでほしいと言われて

それから数か月後、私たちが昔から応援していたアイドルの大きなコンサートが発表されました。

私は久しぶりのコンサートを楽しみにしていて、チケットの申し込みについて調べていました。

すると、しばらく連絡のなかったママ友からメッセージが届きました。

久しぶりにお茶でもしようという誘いでした。

数日後、いつものカフェで会うと、ママ友は席に着くなりコンサートの話を始めました。

「ねえ、今度のコンサート、行く予定ある?」

「うん。チケット申し込もうと思ってるよ」

「やっぱり!私も行きたいんだよね」

「あれ? 今は別のアイドルが好きなんじゃなかった?」

「そうなんだけど、最近また曲を聴いたら、懐かしくなっちゃってさ」

そう言って、ママ友は少し身を乗り出しました。

「また好きになっちゃって。チケット、一緒に申し込んでくれない?」

「一緒に?」

「うん。せっかくだし、久しぶりに二人で行こうよ」

私はすぐには返事をしませんでした。

すると、ママ友はさらに言いました。

「そうだ、グッズもまた欲しくなっちゃった。前に持ってたの全部売ったから、当日だけ何か貸してくれない?」

その言葉を聞いて、私は少し驚きました。

「全部売ったって言ってたもんね」

「そうそう。まさかまた行きたくなると思わなくて。まだ持ってるでしょ?」

ママ友は当然のような顔で私の返事を待っていました。

私は少し考えてから、自分の気持ちを伝えることにしました。

「ごめんね。今回は一人で申し込もうと思ってるんだ」

「えっ、なんで?一緒に行ったほうが楽しくない?」

「久しぶりのコンサートだし、自分のペースで楽しみたいんだよね」

「そっか…。じゃあ、グッズだけでも貸してもらえない?」

「それもごめん。ずっと大事にしてきたものだから、人には貸したくないんだ」

ママ友は少し残念そうな顔をしました。

「えー、ちょっとくらいいいじゃん」

「ごめんね。でも、これは私にとって大切なものだから」

もう一度そう伝えると、ママ友はようやく引き下がりました。

「あ、そう……。じゃあ、自分で何とかするね」

「うん。チケット取れるといいね」

それ以上、ママ友から頼まれることはありませんでした。そのあとは子どもの近況などを話し、いつもどおりに別れました。

後日、私は一人で申し込んだチケットに無事当選しました。

コンサート当日、大事にしてきたグッズを身につけて会場へ向かいました。久しぶりに生で聴く歌は本当に素晴らしく、最後まで思い切り楽しむことができました。

ママ友とは、その後もたまに連絡を取っていますが、以前ほど頻繁には会わなくなりました。

好きなアイドルが変わることも、また好きになることも自由だと思います。

ただ、私が大切にしてきたものを、相手の都合に合わせて貸す必要はありません。

あのとき、無理に話を合わせず、自分の気持ちをきちんと伝えてよかったと思っています。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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