「半分もらっていい?」ふるさと納税の魚を持ち帰ろうとする義姉。断った瞬間の信じられない一言
楽しみにしていた高級サーモン
ふるさと納税で頼んだ高級サーモンが、半年越しでようやく届いた。冷蔵庫を開けるたびに、夫と週末に食べる約束を思い出して頬がゆるんだ。
その楽しみが、思わぬ形で奪われかけるとは思ってもいなかった。
真夏の昼、近所に用があったという夫の姉が訪ねてきた。汗だくで「熱中症になりそう」と訴える義姉を、私は断りきれずに家へ上げた。
冷房の効いたリビングで麦茶を出し、しばらく雑談に付き合った。私が席を外したのは、ほんの数分だった。
戻ると保冷バッグを抱えていた
トイレから戻ると、義姉はキッチンに立っていた。私の冷蔵庫を勝手に開け、あのサーモンを保冷バッグに移している最中だった。
「サーモン、おいしそうね!半分もらっていい?」
その口ぶりは、まるで自分の物を運び出すかのようだった。私は思わず声を上げた。
「それ、夫と食べる約束をしていたものなんです。置いてください」
義姉はバッグを離そうとせず、不満げに鼻を鳴らした。半年も待った一品だと説明しても、聞く耳を持つ気配はなかった。
「ケチ!」
人の家の冷蔵庫を勝手に開けた人に、ケチと罵られる。あまりの理不尽さに、私はもう遠慮をやめた。手が震えるほど腹が立っていた。
「ケチなのはどっちですか」
静かに、しかしはっきりと言い切った。義姉の顔から余裕が消えた。頬が引きつり、口を開きかけては閉じ、最後はばつが悪そうに保冷バッグをカウンターへ戻した。
二度と上げないと決めた
夜、帰宅した夫にすべて話した。サーモンを楽しみにしていた夫は、姉の振る舞いに頭を抱えた。
「もう絶対に家に上げなくていい。本当にごめん」
その言葉に背中を押された。数日後、義姉から「またお茶しに寄るね」と軽い調子で連絡が入った。私は迷わず告げた。
「すみません、もう家には上げられないので」
受話器の向こうで、義姉は息をのんだ。「どうして」と言いかけて、思い当たったのか、それきり黙ってしまった。以来、義姉が我が家を訪ねてくることはない。
守りきったサーモンを夫と分け合った週末、その味は格別だった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














