「あなたのためを思ってるのよ」育児に口出しする義母→夫婦の本音に理解を示してくれた
寝かしつけを崩す訪問者
子どもが生まれてから、義母の訪問はますます増えた。連絡は、いつもない。
ようやく寝かしつけた子どもを、そっと布団に下ろした矢先だった。玄関のドアが、合鍵で開く音がした。
義母は、まっすぐに寝室へ入ってくると、眠りかけた子を抱き上げてしまった。
「その抱き方じゃ泣くわ」
案の定、目を覚ました子どもが、火がついたように泣き出す。
「私が抱きますから」
そう手を伸ばしても、義母は子どもを渡そうとしない。
「昔はね、泣く前に抱くものなの。今の子育ては、甘やかしすぎ」
授乳のタイミングまで、細かく指示された。「まだ早い」「もうあげなさい」と、そのたびに私のやり方は否定された。
私は、悔しさと戸惑いで、何も言い返せなかった。腕の中で泣き続ける我が子を、ただ見ているしかなかった。
飲み込み続けた言葉
アポなしの訪問は、週に何度もあった。私が在宅で仕事をしていても、義母はおかまいなしに上がり込む。
冷蔵庫を開けて中身を確かめ、「これじゃ栄養が偏るわよ」と勝手に献立まで決めていく。
「今日は、少し予定があって」
そう切り出しても、義母の耳には届かない。遠回しに休ませてほしいと伝えても、返事はいつも決まっていた。
「あなたのためを思ってるのよ」
そう返されると、それ以上は何も言えなかった。夫に相談しても、最初は「悪気はないんだよ」と、あまり取り合ってくれなかった。
けれど、私が家事の途中で泣いているのを見て、夫はようやく事の重さに気づいたようだった。
二人そろって伝えた日
「このままじゃ、君が潰れる。俺も一緒に話すよ」
次に義母が来た日、私たちは二人で向き合って座った。夫が、まっすぐに切り出す。
「事前に連絡をしてくれ」
義母は「親子でしょう?」と、けげんな顔をした。
だが夫は引かない。私も、震える声で続けた。
「育児のことは、まず私たちに決めさせてほしいんです。心配なときは、こちらから聞きますから」
若い私たち夫婦が、そろって同じ線を引いたことに、義母は面食らったようだった。
しばらく口をつぐんだあと、「……そう。わかりました」と、硬い声で答えた。
正直、関係が壊れるのを覚悟していた。けれど、線を引いたことで、かえって気持ちは軽くなった。
その日を境に、義母は必ず電話をしてから来るようになった。
抱き方や授乳に口を挟むことも、ぱたりとやんだ。
この前、電話越しに義母がこう言った。「あなたたちのやり方があるものね」と。ぎこちない歩み寄りだったけれど、無理に我慢するより、ずっと風通しがよくなった。
今は、ほどよい距離で付き合えている。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














