「今すぐ飯を作れよ、さっさとしろ」泣いてる子供より、夕食を優先させた夫。だが、私の嫌味で夫の態度が一変
抱っこをおろせば、また泣き出す
息子を産んでから、私の一日は抱っこで終わるようになりました。
おろした瞬間に泣き出すので、料理も洗濯もすべて中断。
慣れない育児に、毎日ただ悪戦苦闘していたのです。
夫は、そんな暮らしにまるで関心がありませんでした。
おむつも寝かしつけも、触ったことすらありません。
その日も夕方から、息子は火がついたように泣いていました。
私が部屋を歩き回ってあやしていると、玄関が開く音がします。
帰宅した夫は手も洗わずにソファへ直行して、こう言い放ちました。
「今すぐ飯を作れよ、さっさとしろ」
「見てわからない?この子、泣いてるんだけど」
「ベッドに置いときゃいいだろ。チャチャっと作れる量じゃん」
「じゃあ、そのチャチャっとを自分でやってみたら」
「なんで俺が。仕事してきたんだけど」
その言葉を最後に、夫はテレビをつけました。息子の泣き声を、バラエティ番組の笑い声がかき消していきます。
私は片腕で息子を抱えたまま、空いた手で冷蔵庫を開けました。中身を見ても、何を作ればいいのか頭に入ってきません。
ご近所という言葉を出した瞬間
アパートの壁は薄く、隣の部屋の話し声が聞こえるほどです。つまり、この泣き声も外へ筒抜けということでした。
私は息子を抱いたままベビーベッドの前に立ち、静かに言いました。
「わかった、置くね。ご近所さんが通報して、児童相談所の人が来てもいいなら」
テレビの音だけが流れる中、夫がこちらを振り向きました。表情がすっと抜け落ちていくのが見えました。
「え、いや、通報って」
「泣きっぱなしの赤ちゃんの声、毎晩聞こえてたらどう思う?」
「……それは、まあ」
夫はリモコンを握ったまま、口をぱくぱくさせていました。この人が気にするのは、いつだって外からどう見えるかだけなのです。私が息子をマットレスにおろそうと腰を曲げた、その瞬間です。
「わかったわかった!俺が抱っこするから!」
夫はテレビも消さずに駆け寄ってきて、息子を私の腕からもぎ取るように受け取りました。抱き方がわからず、体をこわばらせたまま立ち尽くしています。
「首、支えて」
「これでいいのか? なあ、これでいいのかって」
さっきまでの威勢はどこへやら、声はすっかり裏返っていました。息子はしばらく夫の腕の中で泣き続け、夫の額には汗がにじんでいきます。私はその横を通り過ぎて、ようやく米を研ぎ始めました。
それからというもの、夫は帰宅すると真っ先に息子を抱き上げます。飯を急かす声も、聞こえてこなくなりました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














