「もう詮索は、やめてくれないか」踏み込んだ質問を毎日続けた同僚→私がはっきりと線を引いた結果
毎日続いた踏み込み
同じ職場に、距離の近い同僚がいました。人当たりは良いのですが、こちらの事情にどんどん踏み込んでくるのです。
「昨日の夜は誰と過ごしたの?」
「今度の休み、何時に家を出るの?」
業務に関係のない質問が、毎日のように飛んできます。答えをためらっていると、その沈黙にも気づかないまま、次の質問が重なってきました。顔には人の良さそうな笑みが浮かんでいて、こちらを困らせている自覚はなさそうです。
やんわりと話題を変えても、相手はすぐに元へ戻してきます。悪意がないぶん、こちらもきつく突き放せず、ずるずると答えてしまう自分がいました。
机の上を見られた日
さすがに限界を感じたのは、席を外していたときのことでした。戻ってみると、同僚が私の机に広げていたメモに目を落としています。
「その予定、面白そうだね。誰と行くの?」
勝手に見られたことよりも、それを悪いと思っていない様子に、言葉を失いました。
メモに書いていたのは、ちょっとした私用の予定です。中身が問題なのではなく、人の机のものを勝手に見て当然という態度が、じわりと引っかかりました。
「気になっただけだって。そんな顔しないでよ」
笑ってそう言う姿を見て、今日ここで流しても、明日また同じことが起きるのだと分かります。それなら、きちんと伝えるしかありません。
はっきり伝えた朝
翌朝、私はいつもより少し早く出社しました。始業前の静かなオフィスで、同僚が席についたのを見計らって声をかけます。
「少し、いいですか」
まっすぐ目を見て、落ち着いた声で切り出しました。
「もう詮索は、やめてくれないか」
相手は驚いた顔をしましたが、私はそのまま続けました。
「仕事のことなら何でも話す。ただ、私生活には踏み込まないでほしいんだ」
同僚はしばらく黙ってから、ゆっくりうなずきました。
「……気をつけるよ。悪かった」
それから、私生活を探るような質問はぴたりと止まりました。仕事の相談だけは前と変わらず続いています。
数日後、同僚がふと、こんなふうに声をかけてきました。
「この前は、はっきり言ってくれて助かったよ」
気を悪くした様子はありません。ほどよい距離に落ち着いた私たちは、今も同じ職場で肩を並べて働いています。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














