tend Editorial Team

2026.07.30(Thu)

「一緒に帰れなくて、さみしかった」重くなっていた同僚との距離。我慢出来ずに伝えた私の本音とは

「一緒に帰れなくて、さみしかった」重くなっていた同僚との距離。我慢出来ずに伝えた私の本音とは

相談相手から始まった

はじまりは、仕事の相談でした。同じ職場の彼女が、書類の進め方を私に尋ねてくる。それだけの関係だったはずです。

ところが、頼られる回数は少しずつ増えていきました。

仕事の話は次第に減り、かわりに私生活の話が増えます。退勤後、私の車の横で彼女が待つのが、いつのまにか当たり前になっていました。

「帰り、話し足りなかったから」

そう言われて車の前で立ち話をすると、毎日1時間近くが過ぎていきます。

帰宅してからも、メッセージアプリの通知は途切れませんでした。

最初のうちは、私も嫌ではありませんでした。頼られて悪い気はしません。

けれど話題は仕事から少しずつ離れ、休みの予定や家族のことにまで及ぶようになります。断ろうとすると、彼女は決まって寂しそうな顔をしました。

その表情を見ると、私はまた口をつぐんでしまうのです。

休日の駐車場で

ある休日、職場の近くのスーパーへ買い物に行きました。

広い駐車場のはずなのに、彼女は私の車をすぐに見つけて、こちらへ歩いてきます。

「一緒に帰れなくて、さみしかった」

笑顔でした。悪気はありません。それは分かっていました。ただ、休みの日にまで見つけ出されると、逃げ場が消えたように感じます。彼女との距離は、いつのまにか私が背負いきれないほど重くなっていました。

距離を言葉にする

波風を立てたくなくて、私はずっと笑ってやり過ごしてきました。けれど、そうしているかぎり、彼女はきっと近づき続けます。伝えないことは、やさしさではないのだと、そのとき思ったのです。

避け続けても、我慢を重ねても、この重さは消えません。

嫌いになって縁を切りたいわけではないのです。だからこそ、感じていることを、はっきり言葉にするしかないと思いました。

近づきすぎていること、少し離れた距離のほうがきっと長く付き合えること。私はそれを、できるだけ穏やかに彼女へ伝えました。

伝えたあと、彼女はしばらく黙っていました。それでも、私の言葉を突き返しはしませんでした。

「そっか。ちょっと、重かったよね」

ぽつりと、そう返してきました。その日から、彼女は駐車場で待ち伏せることをやめました。

今は、必要なときだけ言葉を交わす間柄です。距離を引き直したぶん、廊下ですれ違うと彼女のほうから軽く手を上げて、先に歩いていきます。その背中は、以前よりずっと軽やかに見えました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、50代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.08.13(Thu)

「おなかすいた。パン食べたい」レジでぐずる子供と困る母親。だが、店員の対応に救われた瞬間
tend Editorial Team

NEW 2026.08.13(Thu)

【過去最多ペース】「社員が辞めた」が原因で会社が倒産?「従業員退職型」が増加、仕事が回らず外注費増のケースも
tend Editorial Team

NEW 2026.08.13(Thu)

「3回も探して、本当に無いの?」何度も問い合わせした客。だが、最後に明かした事情とは
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.05.13(Wed)

「お母さんに頼りすぎじゃない?」我慢の限界で何でも母親頼みの旦那に放った本音→寝室にこもった夫の本当の正体
tend Editorial Team

2026.02.16(Mon)

「お願いしやすくて助かるよ」と私にばかり仕事を頼んでくる上司→私が勇気をだして断った結果
tend Editorial Team

2026.07.27(Mon)

「1日に何度もインターホンが鳴るの」距離感が近すぎる下の階の住人。何度もなるインターホンに感じた本音
tend Editorial Team