「レジは一人で回して!」怒鳴る客から私を助けなかった上司。私がその場で交代を求めると引きつった顔
怒鳴る客が帰ってから現れた上司
取扱終了を伝えた店員に男性客が怒り始めます
コンビニで働き始めて六年目のことです。
その日、店長とマネージャーはバックヤードにいました。
そんな中、一人の男性客が、並んでいたお客様を追い越してレジに来ました。
いきなりタバコの銘柄を告げてきたのです。
指定された棚を探しましたが、その商品は当店で取り扱いが終了していました。
そこで、お伝えしました。
「こちらは取り扱いが終了しています」
男性客が大声で迫り硬貨まで店員へ投げます
すると男性は財布をレジ台に叩きつけ、同じ銘柄を大声で繰り返しました。
後ろに並ぶお客様も口を閉じ、こちらを心配そうに見ていました。
「もうええわ!チキンはよ入れろや!」
それまで注文されていなかった商品まで、急に用意するよう迫られました。
私は震える手で対応しましたが、会計になると男性は硬貨をトレーではなく私に向かって投げたのです。
硬貨はレジ台の上に散らばりました。
客の退店後に上司が褒めてレジを一人で任せます
怒鳴り声はバックヤードにも届くほどでした。
それでも、店長もマネージャーもレジには来ません。男性が帰るまで、私は一人で対応を続けました。
ところが、客が立ち去った直後になって、マネージャーが奥から現れたのです。
私の手がまだ震えているのを見ながら、まるで仕事を立派にやり遂げたかのように笑いました。
「えらい!」
「よく耐えた!」
「レジは一人で回して!」
褒めてはいるものの、これからもレジを一人で任せるつもりのようでした。
その言葉を聞いた途端、ほっとするより先に悔しさが込み上げました。
褒め言葉より、今の交代を頼みました
店員は褒め言葉よりもレジの交代を求めます
必要だったのは、全部終わった後の褒め言葉ではありません。怒鳴られていたときに、誰かがレジへ来てくれることでした。
私はレジ台に散らばった硬貨をトレーに集め、マネージャーに顔を向けました。
「褒めるより、交代してください」
マネージャーの笑顔が止まりました。私は、怖かったことと、手の震えが残っていることをその場で伝えました。
店員の要求を受けて上司が実際にレジへ入ります
マネージャーは「もう帰ったんだから」と言いかけました。迷惑客が帰った以上、交代する必要はないと思っているようでした。
私はレジを示しました。次のお客様が来れば、また自分が対応する流れに戻ってしまいます。
「今から、お願いします」
私は引き継ぎが必要なことを伝え、マネージャーがレジの前に入るのを待ちました。
軽く褒めて奥へ戻ろうとしていた人が、今度は自分で接客する番です。
引きつった顔のままレジに立った姿を見て、ようやく私の肩から力が抜けました。
交代した店員は椅子に座り震える手を休めます
交代を確認してから、私はバックヤードへ入りました。椅子に座って手を膝に置くと、震えが少しずつ落ち着いてきました。
向こうからは、マネージャーが次のお客様に声をかけるのが聞こえました。
「少し休ませてもらいます」
怖い思いをした直後まで、笑顔でレジに立ち続ける必要はありません。震えを抑えようと握りしめていた手を開き、深く息をつきました。
自分の言葉で交代を頼み、実際に仕事を引き受けてもらえたことが、何よりうれしかったです。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














