「電車代も払ったのよ」別商品の値札を理由に値引きを迫る客へ、女性店員が正しい値札を示して告げた一言
棚に落ちた値札を見た客
セール品を持った女性客が、レジで表示額の違いを責めます。
学生時代、私はアパレルショップでアルバイトをしていました。
その日、五十代くらいの女性がセール品のカットソーを持って会計へ来ました。
タグの金額を読み上げると、女性は急に声を荒らげ、服をカウンターへ押し出しました。
店長は奥で接客中で、レジには私一人でした。
「棚の表示より高いじゃない!」
女性に断って売り場へ向かいました。
女性店員は落ちた別商品の値札を拾い、店の不備を謝ります。
カットソーの棚の手前には、確かにもっと安い金額の札が落ちていました。
私は札を拾ってレジへ戻り、カットソーのタグと並べて女性に見せました。札には別の商品名があり、別商品の札が落ちたままになっていたのです。
この不備は言い訳できません。
「紛らわしい表示で申し訳ございません」
カットソーの正しい価格も説明しました。けれど女性は札の商品名を見ようとせず、私の顔を指さしました。
謝罪の後も女性客は詐欺だと決めつけ、値引きを迫ります。
「嘘をついて高く取るつもりでしょう!」
謝罪の後も、女性は私がだましているかのように責め続けました。
私はレジから離れられず、後ろにできた列を見て焦りました。
それから数分間、女性は周りに聞こえる声で責め続け、列のお客さんも困った顔をしています。
謝罪しても続いた値引き要求
電車代を持ち出す客へ、女性店員は別の商品名を示します。
「電車代も払ったのよ」
女性は、わざわざ来たのだから落ちていた札の値段で売れ、と迫ります。
電車代を値引きの理由にされたため、私は深く息を吸い、拾った札の別の商品名を女性から見える向きに置き直しました。
「こちらは別商品の値札です」
そのうえ、電車代を理由にした値引きにも応じられないと伝えました。
別の商品の値札をこの服の価格にはできません。
正しい価格を示して購入を尋ねると、女性客の勢いが止まります。
私は別商品の札をカウンターの脇によけ、カットソーのタグとレジに表示された金額を並べて見せました。
すると女性の指が止まり、今度はタグの商品名に目を落とします。
私は女性を見て、選べることをはっきり伝えました。
「こちらの価格でお求めになりますか?」
女性は口を開きかけましたが、先ほどの札には別の商品名が書かれています。
それ以上、値引きを求める言葉は出てきませんでした。悔しそうに唇を結び、首を横に振りました。
女性客は買わずに去り、店員は札を直して次の会計へ戻ります。
女性はカットソーをカウンターに置き、買わずに店を出ました。私は服と別商品の札をレジの脇によけ、待っていたお客さんに向き直りました。
「お待たせしました。次のお客様、どうぞ」
落ちていた札は、あとで店長と確認して正しい場所へ戻し、カットソーも元の棚へ戻しました。
棚の不備は直せました。そして、電車代を理由にした値引きを引き受けずに済みました。いつもの会計へ戻れたのです。自分の声で断れました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた40代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














