妊娠8か月の私に、見知らぬ女の子を抱っこさせ続ける母親。「代わってもらってもいいですか?」と頼んだ結果
妊娠8か月、子ども2人を連れて公園へ
数年前、妊娠8か月だったころの休日のことです。
夫が休日出勤だったため、私は5歳の息子と3歳の娘を連れて公園へ出かけました。
おなかはすっかり大きくなり、少し動くだけでも疲れる時期。
それでも、子どもたちには外で遊んでほしいと思っていました。
公園は比較的空いていて、息子はすぐにすべり台へ向かいました。
しばらくすると、娘と同じくらいの年齢の女の子が、母親と一緒にやってきました。
女の子は人なつこく、すぐに娘と仲良くなりました。
その母親は少し離れたベンチに座ると、携帯電話を見始めました。
「ねえ、あれやりたい!」
女の子が指さしたのは、ターザンロープでした。
娘も「私も!」と言い出します。
まだ小さい2人だけで遊ばせるのは心配だったので、私は順番に抱き上げてロープにつかまらせ、動き出すと短い距離を一緒に走って支えました。
「もう一回!」
2人は楽しそうでしたが、私にはかなりの負担でした。
女の子の母親を見ると、ちらっとこちらに目を向けたものの、すぐに携帯電話に戻ってしまいます。
自分の娘だけならまだしも、よその子まで抱っこし続けるのは、さすがにきつくなってきました。
母親に声をかけたものの、返ってきたのは…
何度か繰り返すうちに息が上がり、おなかも張ってきました。
私はいったん遊ぶのをやめ、ベンチにいる母親に声をかけました。
「すみません。ちょっとおなかが張ってきちゃって……。代わってもらってもいいですか?」
すると母親は、携帯電話を見たまま答えました。
「え?子ども同士で遊んでるんだし、ほっとけばいいんじゃないですか?」
「でも、まだ小さいので、抱っこして支えてたんですけど…」
私がそう伝えても、母親は顔を上げませんでした。
子ども同士で遊んでいるとはいえ、実際に抱っこしているのは私です。
こちらが妊娠中だと気づいていないのかもしれません。
それでも、おなかが張っていると伝えたのに、代わってもらえなかったことがショックでした。
これ以上は無理だと思い、私はロープを支えるのをやめました。その後は娘と女の子が近くで遊ぶ様子を見守っていました。
夕方になり、女の子の母親がようやくベンチから立ち上がりました。
「そろそろ帰るよー」
すると女の子は母親のところへ駆け寄り、うれしそうに話し始めたのです。
「ママ、あのね!このおばちゃんがずっと抱っこしてくれた!」
女の子は私を指さしながら、さらに続けました。
「すごく高く飛んだんだよ!」
母親は少し驚いたように、私のほうを見ました。
「ママはずっとケータイ見てたから、見てなかったでしょ?」
あまりにも無邪気な言い方で、私は思わず女の子の顔を見ました。
近くの砂場にいた親子連れも、その声に振り向いています。
母親は気まずそうに携帯電話を下ろし、私のほうを見ました。
「あ……すみません。ありがとうございました」
小さく頭を下げると、女の子の手を引いて足早に帰っていきました。
「おばちゃん、ばいばーい!」
女の子は最後まで笑顔で手を振ってくれました。
娘も「ばいばーい!」と手を振り返します。
女の子に悪気はなく、ただ楽しかったことを母親に話したかったのでしょう。
でも、私が大変な思いをしていたことが、あの一言で少しは伝わったのかもしれません。
私はおなかをそっとなで、戻ってきた息子と娘の手を握りました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














