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2026.10.26(Mon)

「兄貴、今回も立て替えといて」3年前の10万円すら返さない弟。だが、母の還暦祝いの相談中に態度が変わった瞬間

「兄貴、今回も立て替えといて」3年前の10万円すら返さない弟。だが、母の還暦祝いの相談中に態度が変わった瞬間

「急かすなよ」と開き直った弟

弟に10万円を貸したのは、3年ほど前のことです。

当時20代後半だった弟は、転職したばかりで、給料日までの生活費が足りないと相談してきました。

「来月、給料が入ったらすぐ返すから。頼むよ」

そこまで言うなら、と私は10万円を振り込みました。兄として、困っている弟を助けたい気持ちがあったのです。

ところが、約束の月を過ぎても返済はありません。

ある夜、弟にメッセージで返済の予定を尋ねると、こんな返事が来ました。

「ごめん。今月も出費が多くてさ。来月には返すから」

仕方がないと思って待ちましたが、その翌月も振り込みはありませんでした。

半年がたつころには、弟は実家でもお金の話を避けるようになっていました。それなのに、母には週末の旅行や新しい服の話を楽しそうにしています。

そんな弟の様子に、私はとうとう我慢できなくなりました。

ある日、実家から帰る前に、母に聞こえないよう廊下で弟を呼び止めたのです。

「なあ、旅行の話はしてたよな。俺に借りた10万円は、いつ返してくれるんだ?」

すると弟は、面倒くさそうに顔をしかめました。

「だから、そんなに急かすなって。兄弟だろ?ケチくさいこと言うなよ」

思わず言葉を失いました。

返してほしいと言っただけなのに、まるで私が悪いかのような言い方です。

それでも、母に余計な心配をかけたくなくて、その場ではそれ以上言いませんでした。

母の前で明らかになった10万円の借金

それから、母の還暦祝いの食事会を相談するため、私と弟は実家に集まりました。

居間の座卓の奥には母が座り、私たち兄弟は向かい合っていました。

弟は食事会のパンフレットを広げながら、何でもないことのように言いました。

「兄貴、今回も立て替えといて」

「あとで払うからさ」

私は思わず弟の顔を見ました。

今回も、ですって?

以前貸した10万円さえ返してもらっていないのに、また私にお金を出させようというのでしょうか。

「悪いけど、もう立て替えないよ。前に貸した10万円を返してもらってからだ」

そう答えると、弟の笑顔が消えました。

そのとき、座卓の奥にいた母が驚いた顔でこちらを見ました。

「えっ、10万円って…。あんた、お兄ちゃんからお金借りてたの?」

弟は母の顔を見て、慌てたように口を開きました。

「いや、その……まだ返せてなくて」

「ちょっと待って。いつ借りたの?」

私が3年ほど前のことだと説明すると、母は眉を寄せました。

「そんなに前なの? 返すって約束して借りたんでしょ?」

「……うん」

「だったら、ちゃんと返さなきゃだめよ。お祝いのお金を出してもらう前に、まず借りたお金のことを考えなさい」

弟はパンフレットに目を落としたまま、黙っていました。

廊下では「ケチくさい」と言い返してきた弟も、母の前では何も言えないようでした。

しばらくして、ようやく小さな声で答えました。

「……分かった。毎月少しずつ返すよ。ちゃんと返すから」

翌月から、弟の振り込みは実際に始まりました。何度も先延ばしにされていた約束が、ようやく動き出したのです。

そして、母の還暦祝いの日。

花束を受け取った母は、食事の会計をする前に弟へ言いました。

「今日の自分の分は、自分で出しなさいね」

弟は少し気まずそうな顔をしながら、財布を取り出しました。

その姿を見て、私はようやく胸のつかえが下りた気がしました。

母の腕には、お祝いの花束が大切そうに抱えられていました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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