「あの人、マウントっぽいこと言ってたよ」習い事の前で耳にした陰口。だが、事情を知るママの一言で変わった周囲の反応
知らないうちに変わっていた話
子どもの習い事では、送迎のたびに顔を合わせるママ友たちがいます。夕方、教室の前で子どもが出てくるのを待ちながら、何気ない話をするのがいつもの光景でした。
ある日、迎えに行くと、顔見知りのママが少し言いにくそうに話しかけてきました。
「家で練習しなくても大丈夫なんだって?すごいね」
「えっ?大丈夫なんて言ってないよ。むしろ困ってるんだけど…」
「あ、そうなの?」
思い当たるのは、少し前の待ち時間の会話でした。
私はそのとき、ほかのママたちに「うちの子、家では全然練習しなくて。コーチに迷惑をかけていないか心配なんだ」と話していたのです。
それが、いつの間にか練習しなくても平気だと自慢した話になっていました。
その日の待ち時間、教室の入り口近くでママ友がほかのママたちと話している声が聞こえてきました。
「あの人、マウントっぽいこと言ってたよ」
「えー、そうなんだ」
話を聞いていたママたちが、ちらりと私のほうを見ました。
どうやら、私の話が違う意味で伝わっているようです。
その場で訂正したい気持ちはありましたが、話に割って入るのも気が引けて、何も言えませんでした。
それからは、送迎のたびに自分がどう思われているのか気になるようになりました。
送迎の時間に起きたこと
別の日の夕方、例のママ友がまた教室の前で何人かと話していました。
「ほんと、ああいう自慢されると疲れるよね。子どもがかわいそう」
また私のことだろうか。そう思いながら聞いていると、別のグループにいたママが会話に加わりました。
「その話、何か不自然じゃない?」
「え?どういうこと?」
「私、その場にいたけど、そんなこと言ってなかったよ」
そのママは、以前私が練習の悩みを話したとき、一緒に話を聞いていた人でした。
「家だと全然練習しないから、コーチに迷惑かけてないか心配って言ってたの。自慢じゃなくて、困ってる話だったよ」
すると、そばにいたママが不思議そうに言いました。
「あれ?聞いてた話と違うね」
例のママ友は「あ、でも……」と何か言いかけましたが、それ以上は話さず、視線をそらしました。
私は少し離れたところで、そのやり取りを聞いていました。
自分から言い出せずにいたことを、ちゃんと覚えていてくれた人がいた。そのことがうれしくて、ほっとしました。
それ以来、例のママ友は送迎のときに私と目を合わせなくなりました。
次の送迎の日、最初に私へ話しかけてきたママが近づいてきました。
「この前はごめんね。うのみにしちゃって」
「ううん。誤解が解けてよかったよ」
そう答えると、ようやく肩の力が抜けました。
少し離れたところでは、例のママ友がひとりで教室の扉を見つめていました。
言い返せずにいたのは、少し悔しい気持ちもあります。それでも、私の話をきちんと聞いて、覚えていてくれた人がいたことに救われました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














