tend Editorial Team

2026.10.30(Fri)

「うちの娘だと思ってるのよ」毎年そう言う義母なのに、お年玉は夫より1万円少ない。義姉が気づいた違和感

「うちの娘だと思ってるのよ」毎年そう言う義母なのに、お年玉は夫より1万円少ない。義姉が気づいた違和感

毎年、夫より1万円少ないお年玉

夫の実家では、お正月になると、義母が家族にお年玉を配る習慣があります。

結婚してからは、私も毎年ぽち袋をいただいていました。

ただ、その中身には少し気になることがありました。

夫には3万円、私には2万円。毎年、決まって1万円の差があったのです。

もちろん、いただけるだけでもありがたいことです。

それでも、家で子どもを育てながら家族の生活を支えてきた私にとって、何となく寂しい気持ちになる出来事でした。

特に引っかかっていたのは、義母がいつも口にする言葉です。

「うちの娘だと思ってるのよ」

義母はそう言いながら、私の手を軽く握ってぽち袋を渡してくれます。

娘のように思ってくれるのはうれしいのですが、それならどうして金額が違うのだろう。

そんな疑問が消えませんでした。

ある日、思い切って夫に話してみました。

「お義母さん、いつも娘だと思ってるって言うでしょ。でも、お年玉はあなたより1万円少ないんだよね」

「まあ、親がくれるものだし、そこは気にしなくてもいいんじゃない?」

「そうなんだけど…。毎年だと、やっぱり気になるよ。だったら、もうもらわなくてもいいくらい」

「いや、それを言ったら角が立つよ」

夫は困ったように笑い、それ以上は話そうとしませんでした。

私もお金が欲しくて言っているわけではありません。

ただ、この気持ちを少しは分かってほしかったのです。

その年の暮れ、義姉からお正月の集まりについて電話がありました。

話の流れで、私はお年玉の金額が夫と違うことや、義母の言葉が気になっていることを打ち明けました。

義姉は「そうなんだ」と短く答え、私の話を聞いてくれました。

義姉の一言に黙りこんだ義母

次のお正月、義実家には親族が集まっていました。

食事がひと段落すると、義母がいつものようにぽち袋を配り始めました。

義姉と夫に渡したあと、私の前に来て、にこやかに言いました。

「ほんとうの娘みたいに思ってるからね」

近くにいた親族からは「やさしいねえ」という声も聞こえてきます。

私は「ありがとうございます」と言って、袋を受け取りました。

すると、向かいに座っていた義姉が口を開きました。

「ねえ、お母さん。ちょっと聞いていい?」

「なあに?」

「お母さん、私と弟には同じ額だよね?」

「うん、そうだけど……」

義母は不思議そうに義姉を見ました。

義姉は少し間を置いてから、続けました。

「じゃあ、娘みたいに思ってるって言うなら、同じにしてあげてもいいんじゃない?」

その言葉に、義母の笑顔が消えました。

「えっ、それは…」

義母は何か言おうとしましたが、うまく言葉が出てこないようでした。

周囲の親族も会話を止め、こちらを見ています。お茶を注いでいたおじさんも、手を止めていました。

義姉は責めるような口調ではありませんでした。ただ、義母の言葉と実際の金額が違うことを、静かに指摘したのです。

義母は結局、それ以上何も言わず、手元のぽち袋に目を落としました。

隣にいた夫も、気まずそうに黙っていました。

私は突然のことで驚きましたが、年末に話したことを義姉が覚えていてくれたのだと分かり、胸がいっぱいになりました。

そして、その翌年のお正月。

帰り道でぽち袋を開けると、私にも夫と同じ3万円が入っていました。

後から義姉にお礼を伝えると、義姉は笑って言いました。

「当たり前のことを言っただけだよ」

お年玉が増えたことよりも、私の気持ちを分かってくれた人がいたことが、何よりうれしかったです。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.11.03(Tue)

「勝手に悪者にするな!」と騒音の苦情の席に怒鳴り込んだ隣人。私が静かにスマホを出すと、住民の前で頭を下げた
tend Editorial Team

NEW 2026.11.03(Tue)

「家では普通に解けるのに」授業参観中、娘に答えを教えた母親。しかし、黒板に書かれた正解を見て黙り込んだ理由
tend Editorial Team

NEW 2026.11.03(Tue)

「うるさい、眠れないんだけど」と夜泣きの娘を抱く私を責める夫。娘を預けた数分後、夫が謝った夜
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.05.07(Thu)

「希望は二十歳の子で」婚活パーティーの会場で物色を始めた男性→身なりを整えて再来した日に背筋が凍った
tend Editorial Team

2026.07.08(Wed)

「もう十分、耐えたでしょう」20年墓も仏壇も守った母が畳むと決意→介護丸投げの親戚が黙った日
tend Editorial Team

2026.08.31(Mon)

「そっか、寂しくなるな」無口だった常連客に退職を伝えた。返ってきた思いがけない一言とは
tend Editorial Team