「虫なんて外にいればいるでしょう」玄関前で猫に餌をやる女性。だが、困り果てた僕が管理会社に相談した結果
玄関前に置かれる猫の餌
僕の住むアパートには、以前から野良猫がよく出入りしていました。
かつて隣の部屋の住人が餌をあげていたこともあり、その人が引っ越したあとも、猫たちは敷地内の植え込みのあたりを歩いていました。
困るようになったのは、近所の年配の女性が敷地に入ってきて、猫に餌をあげるようになってからです。
しかも、餌を置くのは僕の部屋の玄関前。給湯器の横に牛乳や餌の入った皿を置いていくのです。
食べ残しが散らばり、いつの間にかナメクジや小さな虫が集まるようになっていました。
ある夕方、帰宅すると、女性がちょうど玄関前で猫に餌をあげていました。
僕は思い切って声をかけました。
「すみません。ちょっといいですか」
「はい?なんでしょう」
「ここに餌を置かれると、食べ残しに虫が集まってしまって…。できれば、やめていただきたいんです」
すると女性は、不満そうに顔を上げました。
「でも、猫たちが待ってるのよ。お腹をすかせてるんだから」
「それは分かるんですけど、うちの玄関のすぐ前なので困るんです」
「そんなに気になる?虫なんて外にいればいるでしょう」
「そうですけど、餌を置かれると余計に集まってしまうので…」
「じゃあ、どうしろっていうのよ。猫に何もあげるなってこと?」
女性は少し声を強めると、僕から目をそらしました。
これ以上話しても聞いてもらえそうになく、僕はそれ以上何も言えませんでした。
管理会社の担当者が伝えたこと
このままでは困ると思い、僕は管理会社に相談しました。
玄関前に牛乳や餌が置かれていることや、食べ残しに虫が集まっていることを説明すると、男性の担当者が対応してくれることになりました。
敷地内に注意の貼り紙を出し、女性にも直接伝えてくれるそうです。
後日の夕方、担当者が貼り紙を持ってアパートに来てくれました。
僕が玄関の近くで担当者と話していると、ちょうど例の女性が餌の袋を提げてやって来ました。
女性は僕たちをちらりと見て、いつものように玄関前へ向かおうとしました。
そこで担当者が声をかけました。
「すみません。管理会社の者なんですが、少しよろしいですか」
「はい?何か?」
「こちらの敷地内での餌やりは、お断りしています」
「えっ、猫に餌をあげてるだけなんですけど」
「お気持ちは分かります。ただ、食べ残しや虫のことで、入居者の方からもご相談をいただいているんです」
「でも、ここなら邪魔にならないと思ってたんだけど…」
「玄関のすぐ前ですので、住んでいる方もお困りなんです。今後はこちらでの餌やりは控えていただけますか」
担当者は穏やかな口調でしたが、お願いする内容ははっきりしていました。
女性は少し困ったような顔で、担当者と僕を交互に見ました。
駐輪場の奥にいた別の住人も、会話が聞こえたのか、こちらを振り返っていました。
女性は何か言いたそうに口を開きかけましたが、結局、何も言いませんでした。
そして餌の袋を持ち直すと、そのまま敷地の外へ歩いていきました。
担当者はそのあと、玄関近くの壁に餌やり禁止の貼り紙を貼ってくれました。
それ以来、玄関前に餌の皿が置かれることはなくなりました。食べ残しにナメクジや虫が集まることもなくなり、ようやく安心して玄関を出入りできるようになったのです。
自分だけでは解決できなかったので、管理会社に相談してよかったと思いました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














