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2026.11.06(Fri)

「フェアの準備、パパッと1日でやっておいて!」と丸投げする先輩。私が空欄のPOPを渡すと、店長の前で自滅

「フェアの準備、パパッと1日でやっておいて!」と丸投げする先輩。私が空欄のPOPを渡すと、店長の前で自滅

特設コーナーを丸投げされた日

先輩は特設コーナーの準備を、私にすべて丸投げしました

先輩は特設コーナーの準備を、私にすべて丸投げしました

私が働く書店には、十歳ほど年上の女性の先輩がいます。

面倒な実務は後輩に押し付け、仕上がると「私が企画して並べたんですよ」と店長に報告する人です。

他人の努力を自分の手柄にしてしまう、本当に困った存在でした。

ある日、大型連休に向けた目玉ミステリー小説の特設コーナー作りが、先輩の担当になりました。

「フェアの準備、パパッと1日でやっておいて!」

先輩はそう言い残すと、大量のダンボール箱と参考資料だけを私に押し付け、早々にバックヤードの休憩室へ消えていきました。

「私の企画なんだから、気合い入れてよ」と念押しまでして。

私は特大POPのタイトルだけ空欄にして、先輩に渡しました

いつもなら、イライラしながらも完璧に仕上げるところです。

けれど今回は、いつもと少し違うやり方をしてみることにしました。

私は指示どおりに平台のレイアウトを組み、目を引くカラフルな手描きPOPを作りました。

ただし、一番目立つ特大POPの本のタイトルだけは、真っ白な空欄のままにしておきます。

休憩から戻ってきた先輩に、私は特大POPを見せながら声をかけました。

「あとはタイトルを入れるだけです。」

先輩はろくに中身も見ないまま、POPを受け取ります。

「はいはい、ご苦労さん。」

一目で分かるはずの空欄にも、先輩は気づいていない様子でした。

空欄のまま渡した特大POP

売場チェックで、店長が空欄のタイトルを見つけました

そして午後、店長による売場チェックの時間になりました。

先輩は自信満々で、店長を特設コーナーへ案内します。

「店長、私が企画した特設コーナー、どうですか?」

ところが、特大POPの前まで来たところで、店長の表情が険しくなりました。

先輩に渡したPOPが、タイトルの空欄を埋めないまま飾られていたのです。

「肝心のタイトルが書いてないぞ!」

店長の声が売場に響きます。

肝心の本のタイトルがなければ、お客様に何をすすめたいのか伝わりません。

「えっ!?あ、いや、それは…。」

先輩は顔色を失い、口をぱくぱくさせるだけです。

その横で、私はそっと一歩前に出ました。

私が完成版のPOPを出し、店長にほめられました

私は、あらかじめ用意しておいた完成版の特大POPを、店長に差し出しました。

先輩に渡したものとは別に、本のタイトルまで清書したPOPも作っておいたのです。

店長の顔が、ぱっと明るくなりました。

「素晴らしい出来だ!」

店長は完成版のPOPを見て何度もうなずき、ねぎらいの言葉までかけてくれました。

「先輩の素晴らしい企画を形にしただけです。」

私がにっこり笑って答えると、先輩は耳まで赤くしてうつむき、何も言い返しませんでした。

手柄を自分のものにしようとしていた先輩が、肝心の空欄を見逃してしまったのです。

胸のすくような気持ちで、私は完成版のPOPを特設コーナーに飾りました。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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