tend Editorial Team

2026.03.05(Thu)

運転中。「お先にどうぞ」と対向車線の運転手が譲ってくれた。だが、アクセルを踏んだ瞬間、思わず背筋が凍った

運転中。「お先にどうぞ」と対向車線の運転手が譲ってくれた。だが、アクセルを踏んだ瞬間、思わず背筋が凍った

譲り合いの結果

「ふう、今日は一段と道が混んでいるな……」

還暦を過ぎ、日頃から「安全運転」の四文字を肝に銘じてきたつもり。

その日、私が差し掛かったのは片側二車線の大きな幹線道路でした。

右折待ちの列に並びますが、対向車線は信号の先まで車が数珠つなぎ。全く動く気配がありません。

「これじゃあ、当分は曲がれそうにないな」

そう諦めかけた、その時。

対向車線の右側、センターライン寄りの車線を走っていた大きなトラックが、スッと私の前で停車したのです。

運転席の男性が、「お先にどうぞ」と手で合図を送ってくれます。

「おっ、すみません。助かります!」

私は車内で軽く会釈。

ブレーキを緩め、ゆっくりとアクセルを踏み出しました。

「よし、今のうちに……」

確認は徹底しよう…

トラックの前を横切り、右折を開始したまさにその瞬間。

「……っ!? 危ないっ!」

トラックの陰で見えなかった左側の車線を、別の車が猛スピードで突き進んできたのです。

「キィィッ!」

慌ててブレーキを床まで踏み込みました。

車体はガクンと大きく揺れ、私の車の鼻先をかすめるようにして、巨大な鉄の塊が轟音とともに通り過ぎていきました。

「……ひ、ひえぇ。死ぬかと思った……」

心臓が早鐘のように打ち鳴らされ、ハンドルを握る手が小刻みに震えます。

やってきた車も、譲ってくれた車に負けないほど巨大なトラック。

もし、あと数十センチ前に出ていたら。もし、ブレーキを踏むのが一瞬でも遅れていたら……。

私の車の左側は跡形もなく潰され、そのまま押しつぶされていたに違いありません。

「……助かったのか、俺」

相手が大型車だっただけに、まともに衝突していれば命はなかったはず。そう気づいた瞬間、背筋に冷たいものが走りました。

「譲ってもらったからって、そこが安全とは限らないんだな……」

止まってくれたトラックの運転手さんも、驚いたような顔でこちらを見ています。

親切心から生まれたはずの「譲り合い」が、一歩間違えれば「最悪の事故」の引き金になる。その恐ろしさを身をもって知りました。

「これからは、大きな車の陰には必ず『何か』が隠れていると思わなきゃいけない」

大きく深呼吸をして、ようやく落ち着きを取り戻した私。

皆さんも、交差点での譲り合いにはくれぐれもご用心を。見えない車線には、死角という名の恐怖が潜んでいるかもしれません。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、60代・男性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.25(Sun)

「ケチケチすんなや!」値引き対象外の焼き鳥を手に怒鳴った男性。だが、店長の対応で態度が一変
tend Editorial Team

NEW 2026.10.25(Sun)

「週に3回は買ってる客なんだぞ」生姜を少量だけ売れと直売所で3分間文句を続けた男性。だが、店長が返した言葉
tend Editorial Team

NEW 2026.10.25(Sun)

「動画の音を消してもらえませんか」電車で注意を聞き入れなかった女性。だが、隣にいた私が勇気を出してお願いすると
tend Editorial Team

RECOMMEND

2026.10.05(Mon)

「8個とも冷めてるぞ、作り直せ」料理人に文句を言った男性が、自分が取った時刻を告げられた瞬間
tend Editorial Team

2026.06.03(Wed)

「厳格化して当たり前」「規定が明確になっていい」とネットでは賛同の声も。ANA機内手荷物の制限厳格化の理由とは
tend Editorial Team

2026.05.02(Sat)

都庁の短パン解禁は是か非か?猛暑対策の合理性と職場の清潔感を巡る境界線に揺れるネットの反応
tend Editorial Team