出典:しゃぶ葉
SNSで話題の「ステルス肉」騒動、批判の裏で注目される薄切り肉の意外なメリット
リーズナブルな価格でしゃぶしゃぶを楽しめる人気チェーン店、しゃぶ葉が今、SNS上で大きな注目を集めています。きっかけは、一部の店舗で提供された豚肉があまりにも薄く、お皿の底が透けて見えるほどだったという投稿でした。この現象はインターネット上でステルス肉やスケル豚(トン)と名付けられ、瞬く間に拡散されました。運営会社であるすかいらーくホールディングスは、提供基準を満たさない状態であったことを認めて謝罪する事態に発展しましたが、この騒動に対する一般の反応は、単なる批判に留まらない意外な広がりを見せています。
運営側の説明によれば、しゃぶ葉では塊の肉を仕入れ、各店舗で一枚ずつスライスして提供しているといいます。今回問題となったのは、そのスライス工程において設定された規定値よりも大幅に薄く切られてしまったケースでした。背景には、世界的な情勢によるスペイン産豚肉の輸入停止や、深刻な物価高の影響があるとの指摘もあります。一見するとコストカットのための改悪と受け取られかねない事象ですが、SNSやニュースサイトのコメント欄を覗くと、驚くほど冷静、あるいは肯定的な意見が目立っています。
SNS上の反応を見てみると、
『芸術的な薄さのお肉が見たかったな』
『薄い肉のほうが肉が固くならなくて食べやすくてよかったのに』
『食べ放題なんだから追加で頼めばいいのに』
といった、薄切り肉ならではのメリットを強調する声が散見されます。中には、
『あれだけ薄くカットする技術力には感動する』
と、店舗側のスライス技術をポジティブに捉える向きさえありました。
一方で、実際に体験した人からは切実な声も届いています。
『薄すぎる肉だと箸で摘むと千切れてしまい、かき集めて鍋に入れるとドリップが多いため大量の灰汁と一緒に千切れた肉が四方に広がってしまいました』
という指摘は、調理のしにくさを物語っています。また、
『量が足りなくていつもの2倍おかわり注文したのが手間だった』
という意見もあり、提供のテンポが重要な食べ放題において、枚数が増えることによる弊害も無視できないようです。
今回の騒動は、企業側がマニュアルの遵守と品質管理の徹底を再確認する形で沈静化しつつあります。
しかし、消費者の間では「安価な食べ放題なのだから、多少のばらつきは許容範囲」とする寛容な姿勢と、「薄い肉こそがしゃぶしゃぶの醍醐味である」という新たなニーズが浮き彫りになりました。














