tend Editorial Team

2026.05.13(Wed)

「え?お姉さんなんですか?」年上の義妹を見て店員が放った一言→以降「姉さん」呼びが消えた結末

「え?お姉さんなんですか?」年上の義妹を見て店員が放った一言→以降「姉さん」呼びが消えた結末

休日のショッピング、試着室前のなにげないやり取り

休日、義妹と街へ買い物に出かけた日のことです。

立ち寄ったアパレルショップで、私は試着室から出てきたばかり。

洋服の丈を確かめながら、後ろの義妹に声をかけました。

「これ、どう?」

義妹がいつもの調子で呼びかけてくれます。

「うん、似合ってるよ姉さん」

結婚してからずっと、義妹は私のことを「姉さん」と呼んできました。

立場的には私が義姉なのですが、年齢は義妹のほうが少し年上です。

「お」のつかない「姉さん」呼びには、最初の頃から、なんとなく舐められているような感覚が胸を掠めていました。

義妹に悪気はありません。

夫の家でずっと続いてきた呼び方が、結婚後もそのまま流れているだけ。

分かっているのに、毎回ほんの少し胸が冷える。

そんな違和感を、私はずっと一人で飲み込み続けていたのです。

「ですよねー!」店員のひと言で、義妹が静かに止まった瞬間

「え?お姉さんなんですか?」

その場のやり取りを聞いていた若い女性店員さんが、目を丸くしてこちらに振り向きました。

「てっきり、逆かと思いました!」

義妹がふふっと笑います。

私は苦笑いで「まぁ、年齢は私のほうが下なんだけどね…」と返しました。

すると、店員さんはちょっと考えてから、ぼそっと続けます。

「ですよねー!でも、私だったら嫌かも、年上からお姉さんって呼ばれるの…」

その瞬間、義妹の笑顔が、ふっと静かに止まりました。

怒るわけでも、慌てるわけでもありません。

ただ、店員さんの言葉が、すっと耳の奥まで届いた、そんな表情です。

その後の買い物中、義妹は少しだけ口数が減って、考え事をしているようでした。

家に帰り着き、それぞれの家で日常に戻った数日後。

夫の実家で集まりがあり、私は義妹の声を耳にしました。

「この前のあれ、似合ってたよ」

続く呼びかけは、私の名前そのものでした。

「姉さん」では、ありませんでした。

そして、その日以降、義妹は私のことを「姉さん」とは一度も呼ばなくなったのです。

親戚の集まりでも、夫の実家でも、ごく自然に名前呼び。

たった一人の店員さんの、何気ない一言が、義妹の中にあった習慣の枠を、すっと外してくれた感じでした。

長く飲み込んできたモヤモヤが、ふっと胸から抜けていく感覚を、私はその日、初めて味わったのです。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.05(Mon)

「えー、かわいい!これ着る!」買い物に失敗したと思った母。数年後、娘を見て笑った理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.05(Mon)

「昨日のは、なんていう曲?」隣のお風呂の歌声を気にしていた私。だが、ママ友の一言で固まった理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.05(Mon)

「Mなら余裕だよ」とサイズ表を見なかった私。だが、届いたジャケットを長男が着て分かった勘違い
tend Editorial Team

RECOMMEND

2025.12.22(Mon)

「母さんの介護はお前がやれ」と逃げる兄夫婦。だが、母の遺言書に書かれていた一文を見て絶句【短編小説】
tend Editorial Team

2026.09.05(Sat)

「知らないのはどっちだよ」コールセンターで1時間近く続く電話。だが、返し方を変えた私が気づいたこと
tend Editorial Team

2026.08.12(Wed)

「ゆっくり選んで大丈夫ですよ」昼の混んだパン屋で、迷う女の子に店員がかけた一言
tend Editorial Team