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2026.05.13(Wed)

「番号、どこで知ったの?」なぜか教えてもいない父の電話番号を知っていた夫→金目当ての本性に気づいた結果

「番号、どこで知ったの?」なぜか教えてもいない父の電話番号を知っていた夫→金目当ての本性に気づいた結果

疎遠だった父の携帯を、なぜか彼が知っていた違和感

当時の彼、後の元夫と交際を始めたばかりのころの話。

その頃の私は実家とは距離があり、父とも年に一度連絡を取るかどうかという関係だった。

父の携帯番号は、何度かの機種変更のあいだに、いつのまにか自分の連絡先から抜け落ちていた。

付き合って数か月のある日、彼がさりげなく報告してきた。

「お父さんに、ちゃんと電話で挨拶しといたよ」

受け取り方によっては、誠実さの表れにも聞こえる一言だった。

けれど、私の頭の中では別の問いが先に立った。

そもそも、父の携帯番号を、彼はなぜ知っているのか。

私自身が、自分の父の番号を知らなかった。

彼に教えた覚えもない。

「番号、どこで知ったの?」

そう尋ねた私に、彼は曖昧にうなずきながら、視線を逸らして笑った。

「いやー、まあ、いろいろルートはあるからさ」

その答えに、ほんのわずか、胸の奥がざらりとした。

けれどそのときの私は、結婚を意識してくれているのだろうと自分に言い聞かせて、深追いしなかった。

違和感は小さな粒のように残ったまま、結婚生活が始まっていった。

電話を切った直後にかかり直してきた怒声の正体

違和感が形になったのは、子供が産まれてからだった。

元夫は私に黙って父に電話をかけ、孫が産まれた報告と、抱きに来てほしい旨を繰り返し伝えていたらしい。

父は、交際時から元夫に反対だった人だった。

電話口でも、淡々と告げたという。

「そっちはそっちで幸せに暮らしてくれ。こっちには関わらんといてくれ」

父はそれだけ言って、すっと電話を切った。

切った直後、間を置かずに着信音が鳴ったそうだ。

受話器の向こうから飛び込んできたのは、はじめて聞くような怒鳴り声だった。

「孫には罪ないんやぞ!」

父が言葉を返す前に、続けて声が重ねられた。

「どんな神経してるんやー!」

父は、その瞬間に背筋がすっと冷えたという。

娘の伴侶となった人が、義理の父にぶつける言葉として、明らかに度を越していた。

そして父は、その怒声の温度の中に、ある匂いを嗅ぎ取った。

あとで私にこう言った。

「あっ、こいつ金がほしいんやな、ってその瞬間にわかった」

孫に会わせたい、という言い分の裏に、援助やまとまった金銭への期待が透けて見えたのだという。

その後、元夫とはいろいろあって離婚した。父は今も、元夫との間に産まれた孫には会いたくないし、関わりたくもないと言い続けている。

付き合い始めの頃、私が知らないはずの番号を、彼はどんな経路で、どんな目的で手にしていたのか。

その問いだけが、冷たく残っている。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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