「あなたは若さだけが取り柄の女性だよね」婚活パーティーで出会った男。だが、同席していた女性の一言で形成逆転
少しずつ強くなった違和感
初めて参加した婚活パーティーで、テーブル越しに向かい合った男性は、最初から少し上から目線だった。
挨拶もそこそこに、矢継ぎ早に質問を投げてきた。
年齢、仕事、結婚を決めた理由。
一問一問が、まるで採用面接の質問項目のようだった。私は丁寧に答えながら、胸の中で違和感が少しずつ大きくなっていくのを感じていた。
同席していた別の女性も、男性の口調を黙って観察しているように見えた。
目が合うと、少しだけ困った顔で笑い返してくれた。
男性が、ふっと息を吐いた。
次の言葉で、テーブルの空気が一気に冷えた。
「あなたは若さだけが取り柄の女性だよね」
同席した女性たちが代わりに返した
言葉を失った私の代わりに、隣の女性がまっすぐ顔を上げた。
声を荒げることなく、冷静に問い返した。
「じゃあ、あなたは取り柄があるんですか?」
男性は、答えに詰まった。グラスを持ち上げかけて、また置いた。もう一人の女性が、間を埋めるように、落ち着いた口調で続けた。
「あんた、女を年齢でしか見れないクズね」
声を荒げるでもなく、彼女は静かにそう言い切った。
男性は、明らかに絶句していた。
さっきまでの面接調の余裕は、跡形もなく消えていた。
視線を泳がせ、結局、何も言葉を返せないまま、その後は急に大人しくなってしまった。
(自分の言葉では言えなかったのに)
胸の中で、そう繰り返していた。
場を壊したくないという気持ちで、私はずっと飲み込んでいた。
違和感を抱えながら、それでも丁寧に答え続けていた。
それを、初対面の女性二人が、代わりに引き取ってくれた。
会の解散後、三人で軽く頭を下げ合った。
それぞれ、特に多くは語らなかった。
安心と、少しの悔しさが、同時に残った。
次の場では、自分の言葉で対等に向き合えるようになりたい。帰り道で、はっきりそう思った。
駅の改札前で、もう一人の女性が立ち止まり、こちらを振り返った。
連絡先を交換しませんか、と先に切り出してくれたのも彼女だった。
私は二人と画面を交換した。同じ会で同じやりとりを聞いていた人と、こんなふうにつながれるとは思っていなかった。
その夜、家に着いてから振り返った。
男性のあの一言は、確かに無神経だった。
けれど、それを引き取って言葉にしてくれた人がいたから、後味は思っていたほど悪くなかった。
むしろ、自分の中にあった違和感の輪郭が、二人の声によってはっきり見えた気がした。
翌週、メッセージで二人とちょっとしたやりとりが続いた。婚活そのものを諦めるつもりはない。
次に同じ場面に出くわしたら、今度は自分の口で、対等に立てる言葉を返したい。穏やかに、でも、譲らずに。胸の中で、その意思だけは決めた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














