「私物は全部、外に出させてもらうから」私が夜勤中に親友と浮気した彼。我慢出来ずに追い出した結果
深夜帰宅、寝室にいたもう一人
私名義のアパートで彼と同棲を始めて、一年ほどが経った頃だった。
私は夜勤のある仕事で、週の半分は深夜まで家を空けていた。一人にさせて寂しくないかと気にしてはいたが、彼を疑ったことは一度もなかった。
その夜は出勤したものの体調を崩し、無理を言って早退させてもらい、深夜にタクシーで帰宅した。玄関の鍵を開けた瞬間、奥の寝室から人の話し声と、くぐもった物音が聞こえてきた。
嫌な予感がした。足音を消してそっと近づくと、彼の声に混じって、もう一人の女性の声がする。
それは、何度もこの家に招いて一緒に笑い合った、私の親友のものだった。指先が冷たくなっていくのを感じながら、私は深呼吸を一つして、寝室のドアを勢いよく開けた。
私物を放り出し、孫の手で外へ
飛び起きた二人には目もくれず、私はクローゼットを開け放った。
彼の服を、親友の脱ぎ捨てた上着を、片端から腕に抱えてベランダへ運ぶ。そして手すりの外へ、まとめて放り投げた。
下の暗がりへ落ちていく衣類を、二人は声も出せずに見ていた。
「私物は全部、外に出させてもらうから」
宙を舞う衣類を見て、親友が泣きながら何か叫んでいたが、私は構わず彼女を玄関まで押し出した。
靴を投げ、鍵をかける。残った彼が言い訳を始めようとしたが、聞く気はなかった。直接触れるのも嫌で、私は枕元の孫の手を手に取り、その背中に当てて玄関のほうへ押し出した。
「触る価値もない」
そうつぶやいて、彼の残りの私物も外へ出し、ドアを閉めた。
それから私は、何事もなかったように布団に入って眠った。翌朝目を覚ますと、外に放り出した荷物はいつの間にか片付けられ、跡形もなくなっていた。
仲間に送った経緯と、消えた親友
その日、私は親しい仲間全員に、昨夜あったことを順を追ってメッセージで送った。
隠すつもりはなかった。親友からは何十件も着信が入っていたが、番号ごと着信拒否に設定した。鳴り続ける通知を眺めても、もう心は動かなかった。
事実を知った仲間たちの反応は早かった。誰一人として彼女の肩を持たず、それまで彼女が陰でしてきた振る舞いを語り出す人まで出てきた。
気づけば彼女は集まりに呼ばれなくなり、少しずつ仲間内から姿を消していった。
後日、彼はしつこく私の家の前に現れ、復縁を迫ってきた。あまりに付きまとうので、私は警察に相談して警告してもらった。それきり、彼も親友も、二度と私の前には現れなかった。
がらんと静かになった部屋で、私は久しぶりに肩の力が抜けるのを感じた。失ったものより、手放せたもののほうが、ずっと大きかった。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














