「課金期間は自由に使っていいだろ」付き合ってるのにマッチングアプリを使用している彼。我慢出来ずに職場に噂を広めた結果
二人で見ていた画面
彼と出会ったのは、マッチングアプリだった。職場が近く、仕事の内容も似ている。会えば自然と、互いの悩みを打ち明け合う仲になった。
付き合って半年、私にとって彼は誰より頼れる存在だった。
休日の午後、彼の部屋で一緒に動画を眺めていた。一台のスマホを、二人で顔を寄せて見ていたときのことだ。
画面の上部に、ふいに通知のバナーが現れた。
それは、私たちが出会ったあのアプリからのものだった。
「〇〇さんとマッチしました」
見知らぬ女性の名前が、目に飛び込んでくる。彼はとっさに画面を切り替えた。けれど、もう遅かった。
「今の、マッチ通知だよね。まだ使ってたんだ」
「ちが……ただ、アプリ消してないだけで」
悪びれない理屈
追及をかわそうとする彼に、私は引き下がらなかった。なぜ恋人がいて、まだ他の女性とマッチするのか。問い詰めるうち、彼はとうとう開き直った。
「課金期間は自由に使っていいだろ」
お金を払った分は使い切りたい。だから他の女性とも会っている。彼は当然のように、そう言い放った。
聞けば一人や二人ではなく、何人もとデートを重ねていたらしい。
裏切られた悲しみより先に、頭の奥がすっと冷えていくのを感じた。私は感情を抑え、ひとつだけ告げた。
「その理屈、あなたの職場でも通じるか試してみる?」
彼の顔から、すうっと血の気が引いた。
「やめろよ、仕事に関係ないだろ」
「同じ業界だもの。あなたの武勇伝、きっとみんな興味あるよ」
声をうわずらせる彼を残し、私はその日のうちに別れを告げた。
女どうしの速さ
部屋を出てから、私は約束を果たした。彼の職場近くの知人に、起きたことを淡々と伝えただけだ。女どうしのつながりは、想像以上に早く広がる。
話は瞬く間に、彼の周囲へと届いた。後日、共通の知人が教えてくれた。彼は職場で居心地が悪そうにし、何を言っても信じてもらえなくなっていたという。
すれ違うたびに目を伏せ、弁解の言葉を探しては飲み込んでいたらしい。
あれほど堂々と「課金した分の自由だ」と語った人が、今は人目を避けて小さくなっている。
そう聞いても、胸はちっとも痛まなかった。それどころか、自分の選択は正しかったと、静かに腑に落ちた。
むしろ、半年でけりがついてよかったと思う。情けない理屈を並べる相手に、これ以上時間を使う必要はない。
女の情報網を甘く見た代償を、彼は静かに払っていた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、20代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














