「暇でしょ、フリマ出品全部やってほしいの!」図々しいお願いをするママ友。だが、私の正論で撃退した瞬間
毎朝のブランド自慢
保育園に同じ時間帯で通うママ友は、会うたびに子ども服のブランドの話ばかりしていた。流行りの海外ブランドを着せては、その値段を誇らしげに口にする。
ある朝、うちの子の定番の服を見て、彼女はわざとらしくため息をついた。
「ブランドじゃないと生地が持たないの」
「すぐサイズアウトするのに、そういうの平気なんだ?」
引っかかる言い方だったけれど、私は短く返すにとどめた。
「動きやすいのが一番だと思ってるから」
波風を立てたくなくて、いつもそうやって聞き流していた。それが、彼女をますます調子づかせていたのかもしれない。
丸投げされた頼みごと
その日、彼女はいつもより上機嫌で近づいてきた。
「相談なんだけど、着なくなったブランド服、フリマで高く売りたいの」
てっきり売り方のコツでも聞かれるのかと思ったら、続いた言葉は違った。
「暇でしょ、フリマ出品全部やってほしいの!」
売上は当然すべて自分のもの。手間のかかる作業だけを私に押しつけるつもりだと分かって、思わず聞き返した。
「全部って、写真も梱包も発送も?」
「あなたなら簡単でしょ。やり方が分からないんだもの」
暇でしょ、の一言で、彼女が私をどう見ていたのかがはっきりした。受け流してきた優しさを、都合のいい便利さとはき違えていたのだ。
「ちなみに、売れたお金は折半とか考えてる?」
「えっ、なんで。私の服でしょ。あなたは手伝うだけじゃない」
手伝うだけ、という言葉が引っかかった。彼女の中では、私の時間も労力も最初から数えられていないらしい。出品作業がどれだけ手間か、想像したこともないのだろう。
これまで角を立てまいと黙ってきたけれど、ここで引き受ければ、次はもっと当たり前のように頼ってくる。そんな予感があった。
静かな一言で線を引く
私は声を荒げず、けれど引かずに答えた。
「フリマ代行はお断りなの」
彼女の笑顔が、すっと消えた。まさか断られると思っていなかったのか、目を泳がせて言葉に詰まる。
「な、なんで。減るものでもないのに」
「お金が動くことだもの。トラブルになったら、お互い気まずいでしょう」
彼女は反論を探すように口を開きかけ、結局何も言えずに黙り込んだ。
「……ケチね」
そう言い捨てて背を向けたものの、その足取りにいつもの勢いはなかった。
それきり、彼女がブランドの話を持ちかけてくることはなくなった。今は会えば軽く挨拶を交わすだけ。無理に合わせなくていい関係になって、私はようやく肩の力を抜くことができた。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、30代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














