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2026.08.30(Sun)

「すみません、見つからなくて」割引券が見つからず焦る客。だが、後ろの人がかけた言葉で空気が一変

「すみません、見つからなくて」割引券が見つからず焦る客。だが、後ろの人がかけた言葉で空気が一変

夜のコンビニ

夜のコンビニで、レジの列に並んでいたときのことです。

先頭のお客さんが会計の途中で財布を開き、店員に声をかけました。

「すみません、割引券があるはずなんですけど…ちょっと待ってもらえますか」

「はい、大丈夫ですよ」

店員はそう答えましたが、お客さん本人はかなり焦っているようでした。

財布の仕切りを何度も確認し、上着のポケットにも手を入れます。それでも見つからず、後ろの列が少しずつ長くなるにつれて、探す手つきもどんどん速くなっていきました。

「あれ……ここに入れたと思ったんだけど」

小さくつぶやきながら探す姿を見ていると、こちらまで落ち着かない気持ちになります。

私のすぐ前には、買い物かごを持った別のお客さんがいました。その人はレジをのぞき込んだり、時計を気にしたりすることもなく、静かに順番を待っていました。

すると突然、その人が先頭のお客さんに声をかけました。

「そんなに急がなくても大丈夫ですよ。ゆっくり探してください」

強い言い方ではありません。ただ、焦らなくてもいいですよ、と伝えるような穏やかな声でした。

店員もすぐに、

「はい、お待ちしますから大丈夫ですよ」

と続けました。

その一言で、焦っていた人の表情が変わった

先頭のお客さんは一度手を止めると、後ろを振り返りました。

「すみません……ありがとうございます」

それから今度は少しゆっくり財布の中を確認します。

すると、奥のポケットから割引券が見つかりました。

「あ、ありました。すみません、お待たせしました」

店員が券を受け取り、会計はすぐに終わりました。

お客さんは袋を持ってレジを離れる前に、もう一度こちらへ頭を下げました。前に並んでいた人は軽く会釈を返し、そのまま自分の番になって商品をレジへ置きます。

ほんの数分の出来事でした。

誰かが怒っていたわけでも、店員が急かしていたわけでもありません。それでも、後ろに人が並んでいるだけで、焦ってしまうことはあるのだと思います。

そんなときに聞こえた「急がなくても大丈夫」という一言で、先頭のお客さんだけでなく、並んでいた私まで少し気持ちが楽になりました。

自分の番が来て会計を終え、店を出ました。待っていた時間はほんの少し長くなったはずなのに、不思議と嫌な気持ちは残っていませんでした。


※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

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