「全部渡したら使えるお金がなくなるから」割り勘のはずなのに、彼が398円しか払わなかった理由
パンを5個買って、会計は1700円だった
当時付き合っていた彼とは、映画も食事も基本的に割り勘にしていました。
その日は彼の部屋へ向かう途中、駅の近くのパン屋で昼ごはんを買うことにしました。私が選んだのはサンドイッチとあんパンの2つ。彼はカレーパン、メロンパン、総菜パンの3つです。
レジの前まで来ると、彼が「外で待ってるね」と言ったので、私がまとめて支払いました。会計は1700円でした。
店の外で袋を渡すと、彼は財布を開き、小銭を数え始めました。
「はい、俺のぶん」
手のひらに載せられた硬貨を数えると、398円しかありません。
「あれ?1700円だったよ」
私が言うと、彼は財布の中を見せながら答えました。
「今、796円しかないんだよ。だから、その半分ね」
どういう意味なのか分からず聞き返すと、彼は「全部渡したら、このあと使えるお金がなくなるから」と続けました。
つまり彼は、1700円を半分にしたのではありません。自分の財布に残っていた796円を半分にして、398円だけ渡そうとしていたのです。
足りない分を、私が負担する前提だった
「でも、それだと私が1302円払うことになるよ」
そう伝えると、彼は少し黙りました。
「今日はそれでいいかなと思ってた」
悪気があるというより、手持ちが少ないなら私が不足分を出してくれるだろう、と考えていたようでした。
「お金が足りないなら、レジに並ぶ前に言ってほしかった。私は850円ずつ払うつもりだったから」
すると彼は「それはごめん」と言い、398円はいったん財布へ戻しました。
その日は残りを後で返してもらうことにして、いくら不足しているのかをその場で確認しました。
驚いたのは398円という金額よりも、自分の手持ちに合わせて相手の負担まで決めてしまっていたことでした。
それ以来、一緒に何かを買うときは、会計の前に「今日はそれぞれいくら出すか」を確認するようになりました。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














