「娘に注意してほしい」夜に届いたママ友からの連絡。翌日、担任に確認して分かったケンカの原因とは
寝かしつけの前に鳴った通知
近所に住むママ友とは、子どもが生まれる前からの顔見知りだ。
春から娘とママ友の息子が同じクラスになり、毎朝の登校班でも一緒に歩いている。
ママ友の息子は活発な子で、娘の帽子を取って走ったり、ふざけて腕を叩いたりすることがあった。
以前、「嫌じゃないの?」と娘に聞いたことがある。
「ちょっと嫌なときもあるけど、大丈夫だよ」
そう言うので、私は子ども同士のことだと思い、ママ友には特に何も伝えていなかった。
ある夜、娘を寝かしつけようとしていたとき、スマートフォンにママ友からメッセージが届いた。
「急にごめんね。今日、娘ちゃんに押されたって聞いたの。ちょっと注意してもらえる?」
突然の内容に驚き、返事を考えていると、少ししてもう一通届いた。
「うちの子、嫌だったみたいだから。今日のこと、娘ちゃんとちゃんと話してほしいな」
二度続けて言われると、何があったのか気になった。
布団に入りかけていた娘に声をかける。
「今日、学校で何かあった?」
娘は少し考えてから、「休み時間のことかな」と答えた。
話を聞くと、筆箱を取られ、返してもらおうとしたときに相手を押してしまったらしい。
「押しちゃったの?」
「うん。でも先生が来て、ふたりでごめんねしたよ」
「そっか。筆箱を取られて嫌だったのは分かるけど、押すのはよくなかったね」
「うん…」
娘は小さくうなずいた。
先生が確認した前日の記録
翌朝、娘を送り出してから学校へ電話をかけた。
娘の話とママ友から聞いた話に少し違いがあったため、担任の先生にも昨日の様子を確認したかった。
放課後に時間をもらい、教室で先生と話すことになった。
「昨日の休み時間のことで、少し確認したくて…。昨夜、相手のお母さんから娘に注意してほしいって連絡が二度来たんです」
先生はすぐに心当たりがあったようだった。
「ああ、筆箱のことですね。驚かれましたよね」
先生は前日の対応を記したメモを確認しながら、そのときの様子を説明してくれた。
「最初に息子さんが娘さんの筆箱を取ったんです。それで、返してもらおうとした娘さんが押してしまいました」
「やっぱり押してしまったんですね」
「はい。ただ、私もその場で話を聞いています。二人とも自分がしたことを謝って、その場では仲直りしていますよ」
娘から聞いた話と同じだったことに、少しほっとした。
「娘が何か隠しているのかなって、ちょっと心配になってしまって」
「そうですよね。相手のお母さんにも、学校で確認した内容はこちらからお伝えしておきます」
先生はどちらか一方を責めることなく、落ち着いて話してくれた。
数日後、ママ友からメッセージが届いた。
「先生から聞いたよ。筆箱を先に取ってたこと、私もちゃんと聞けてなかったみたい。急に連絡してごめんね」
「ううん。押したのは娘もよくなかったから。こっちこそごめんね」
次の朝、登校班の集合場所で顔を合わせると、ママ友は少し気まずそうに「おはよう」と笑った。私もいつも通り挨拶を返した。
娘たちも、その後は特に引きずっていないようだった。
子どもの話を聞けば、親として心配になるのは当然だと思う。ただ、片方の話だけでは分からないこともある。今回のことで、気になることがあったときほど、まず事実を確かめることが大切なのだと感じた。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代女性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














