「全部食べたよ。ありがとう」母にお菓子のお礼を伝えた僕。直後に届いた返信を見て、思わず頭を抱えた理由
ダイエット3日目に届いた荷物
最近、おなかまわりが気になりはじめた僕は、ダイエットを始めることにしました。
まずは夜のお菓子をやめて、ジュースをお茶や水に変えることに。
大したことではありませんが、毎晩のようにお菓子を食べていた僕には、なかなかの我慢でした。
それでも3日目の昼、体重計に乗ってみると、少しだけ数字が減っていました。
「お、減ってる。この調子で続けよう」
ようやくやる気が出てきた、そのときです。
玄関のチャイムが鳴り、大きな段ボール箱が届きました。送り主は実家の母でした。
母はときどき、実家の畑でとれた野菜を送ってくれます。
今回もそうだろうと思って箱を開けたのですが、中身を見て驚きました。
入っていたのは、大量のお菓子だったのです。
焼き菓子やおせんべい、チョコレートなど、きれいに包装された箱がぎっしり詰まっていました。
気になって母に電話をかけました。
「お母さん、荷物届いたよ。ありがとう。でも、すごい量だね」
「ああ、届いた?友だちが旅行に行くたびにお土産をくれるんだけど、お父さんと二人じゃ食べきれなくてね」
「それで僕に送ったの?」
「そうそう。あんた、昔からお菓子好きだったでしょ?」
悪気のない母の声を聞いていると、「実はダイエット中なんだ」とは言い出せませんでした。
お礼のつもりが、思わぬ展開に
せっかく送ってもらったものを捨てるわけにもいきません。
僕は、毎日少しずつ食べれば大丈夫だろうと考えました。
ところが、久しぶりに食べるお菓子はどれもおいしく、ついつい手が伸びてしまいます。
「まあ、食べた分は走ればいいか」
そう思っていたのに、仕事を終えて夜になると、走るよりもお菓子を食べてゆっくりしたくなってしまうのです。
「今日は疲れたし、明日からでいいか」
そんなことを繰り返しているうちに、いつの間にか夜のお菓子が元通りの習慣になっていました。
体重計に乗るのも、だんだん怖くなってきました。
そして、ひと月ほどかけて、ようやく最後のお菓子を食べきった日のことです。
久しぶりに体重計に乗ってみると、表示された数字はダイエットを始める前とまったく同じでした。
「あー……やっぱり戻ってる」
せっかく減り始めていたのに、振り出しに戻ってしまいました。
がっかりしながらも、母にはお礼を伝えることにしました。
「送ってくれたお菓子、全部食べたよ。どれもおいしかった。ありがとう」
すると、すぐに母から返信が届きました。
「好評だったみたいだから、また送るね」
「……え、また送るの?」
思わず声が出ました。
母にとっては、喜んでもらえたからまた送ろう、というだけの話なのでしょう。
もちろん、お菓子がおいしかったのは本当です。でも、ようやく食べきったところで、また大量に届くかもしれないと思うと複雑な気分でした。
空になったお菓子の箱を前に、僕はしばらく頭を抱えてしまいました。
それ以来、玄関のチャイムが鳴ると、まず荷物の大きさを気にしてしまう僕なのでした。
※本記事は、tendが独自に実施したアンケートで寄せられた30代男性読者の体験談をもとに、プライバシーに配慮し、人物・状況・会話表現などを一部編集・再構成して記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














