tend Editorial Team

2026.07.16(Thu)

「兄弟がいれば、お下がりも回せるのにねえ」夫婦仲まで踏み込む無神経なママ友。だが、毅然と釘を刺した一言とは

「兄弟がいれば、お下がりも回せるのにねえ」夫婦仲まで踏み込む無神経なママ友。だが、毅然と釘を刺した一言とは

ランドセルにかこつけた嫌味

入学の準備が話題になったころ、そこまで親しくないママ友が、やたらと我が家の内側へ踏み込んでくるようになりました。

うちがひとりっ子だと知ってから、彼女の物言いは妙に含みを持つようになったのです。

「おたく、下のお子さんは考えてないの?」

「うちは、今のところこの子ひとりで」

そう答えると、彼女は意味ありげに首をかしげました。

ランドセル選びの話で盛り上がっていたときも、彼女はさらりとこう言い放ちます。

「ひとりっ子だと、ランドセルも一つね」

物にかこつけて見下すようなひと言に、私は返す言葉に詰まりました。

「うちは上の子のお下がりがあるから、下の子はまるまる浮くのよ。ひとりっ子は、そういうの利かないから大変ね」

誰も頼んでいないのに、彼女は勝手に我が家の家計まで心配してみせます。

「兄弟がいれば、お下がりも回せるのにねえ」

周りのママも、なんと反応していいか困った様子です。

(どうして、そんな言い方をするのだろう)

その日は、もやもやを抱えたまま家路につきました。

毅然と釘を刺した一言

彼女の詮索は、そこで止まりませんでした。

後日、園庭で立ち話をしていると、声を落として、こんなことまで聞いてきたのです。

「ひとりっ子って、夫婦関係ないの?」

踏み込みすぎた問いに、私は一瞬、息をのみました。

ここで曖昧に流せば、この人はきっと同じことを繰り返す。

そう思った私は、動じずに、まっすぐ彼女を見て答えました。

「夫婦仲は良好です。デリケートな話なので、詮索は控えていただけますか」

穏やかな口調のまま、けれど一歩も引かずに言い切りました。

彼女の顔から、すっと笑みが消えます。何か言い返そうと口を開きかけて、けれど言葉が出てきません。

「え、あの、深い意味は…」

言い訳を探して視線をさまよわせる彼女に、私は静かに付け加えました。

「よそのご家庭のことですから」

その一言で、彼女は完全に黙り込みました。ばつが悪そうにうつむき、それ以上は何も言えずにいます。

それからというもの、彼女が私の家庭に立ち入ってくることはなくなりました。会えば挨拶は交わしますが、下の子のことも、夫婦のことも、決して一線を越えて聞いてこようとはしません。

大声で言い負かす必要など、ありませんでした。ただ静かに一線を引くだけで、無遠慮な詮索はぴたりとやんだのです。

園の門を出て、子どもの歩幅に合わせてゆっくり歩く。その時間が、前よりもずっと穏やかに感じられました。

※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。

RANKING

OTHER ARTICLES

NEW 2026.10.22(Thu)

「溶けてしまうので売り場に戻しました」かごを叩きつけた男性客が、さらに伸びた列の最後尾に並んだ理由
tend Editorial Team

NEW 2026.10.22(Thu)

「墓場まで持っていくから」二度も詐欺に遭った姉が私にだけ打ち明けた秘密→何も知らない夫の前で見せた笑顔に背筋が凍った
tend Editorial Team

NEW 2026.10.22(Thu)

「忘れるわけないって」大学時代に貸した3千円を諦めた私。数年後、偶然再会した同級生から聞かされた言葉
tend Editorial Team

RECOMMEND

NEW 2026.10.21(Wed)

「小さい子がいると大変なんですよ」運動会でテントを張った家族。だが、先生が静かに伝えた場所の使い道
tend Editorial Team

2026.03.18(Wed)

「地味な仕事なんて夢がないわよ」ハイスペ婚を自慢する友人の婚約者が、私の夫を見た瞬間に顔面蒼白になった理由
tend Editorial Team

2026.08.14(Fri)

『仲』の中に1字だけ隠れている「別の漢字」を探してみよう!見つけた瞬間にスッキリする、漢字間違い探しに挑戦
tend Editorial Team