「40代でその肌、手入れ不足じゃない?」高級化粧品を見せびらかし見下すママ友。だが、待っていた自業自得の結末とは
高級化粧品を見せびらかす人
子どもが小学校で同じクラスになったママ友は、いつも高級な基礎化粧品を持ち歩いていました。
ママ同士の集まりでも、頼まれてもいないのに新作の美容液を取り出しては、値段とブランド名を得意げに並べます。
「これ、一本で三万円もするのよ」
「へえ、すごいですね」
誰かが相づちを打つと、満足そうにうなずくのでした。
ポーチの中身をわざわざ広げて見せ、ブランド名をひとつずつ読み上げることもあります。
「あなたも、少しはいいものを使ったら?」
返事に困っていると、彼女はさもおかしそうに笑うのです。
やっかいなのは、その自慢が必ず人の肌へのダメ出しに変わることでした。
行事で私の顔を見るなり、彼女は大きな声で言い放ちます。
「40代でその肌、手入れ不足じゃない?」
周りに保護者がいる前でのひと言に、私は頬が熱くなりました。
「安い化粧品じゃ、シミもタルミも隠せないわよ」
畳みかけられ、私は苦笑いでやり過ごすしかありません。
(なぜ、人前でそこまで言うのだろう)
家に帰るころ、どっと疲れが押し寄せてきました。
気づけば残った静けさ
彼女の品評は、私だけに向いたものではありませんでした。
集まりのたび、誰かの服装や肌、持ち物を値踏みしては、笑いながらけなすのです。
「その日焼け止め、効いてないんじゃない?」
言われたママは、曖昧に笑って黙り込みます。
はじめは調子を合わせていた人たちも、少しずつ口数が減っていきました。
あるとき、私は思いきって、別のママにこぼしてみました。
「あの品評、正直つらくて」
「わかる。私も、あの人といると疲れちゃう」
同じように感じている人は、私だけではなかったのです。
それからというもの、彼女が高級化粧品を取り出すと、周りはそっと席を立つようになりました。
行事で自慢話を始めても、相づちを打つ人はもういません。
いつも人の輪の中心にいたはずの彼女は、気づけばひとり、ぽつんと取り残されていました。
集まりに顔を出しても、隣に座る人がいません。
ある日の参観で、彼女はまた私の肌を見て何か言いかけました。
けれど周囲に誰も同調しないと悟ると、ばつが悪そうに口をつぐみ、そのまま目を逸らします。
私はもう、その視線に動じません。
「お先に失礼しますね」
短くそう告げて、私は同じ思いのママたちと連れ立って歩き出しました。
見下す言葉ばかり並べる人の周りから、人はいつのまにか離れていく。残された静けさの中で、彼女はひとり、化粧ポーチを見つめていました。
※tendが独自に実施したアンケートで集めた、40代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。














